- 会社を辞めるというのが口癖になっているだけの人もいる
- 本当に辞めるとは思っていなかった人からの当然の退職相談
- 会社にいて欲しいと思っていた人が突然辞めたいと言ってきた
会社を辞める、転職するというのは、働く人にとっても大きな決断。
もちろん、ブラック企業だからとか絶対やめた方が良いという家族や親の反対などがあったケースも出てくる。
でもその一方で、辞める兆しがなかったような人が突然辞めるという事態もコロナ禍では増えている。
本当に辞める人と実は結局居座って辞めない人の違いについてご紹介していきます。
これまでにも「辞める人」という点について、下記のような記事を書いてきました。
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今回の記事では、会社を辞めたいと言っているだけの人と辞める人の違いについて、下記の目次でご紹介しています。
本当に辞める人の特徴|何も言わない理由
本当に辞める人の退職理由
辞められたら困る人が去る会社の特徴
突然辞める人が考えていること
必要な人材を確保するためにやること
本当に辞める人の特徴|何も言わない理由
- 会社を辞めたい
- 辞めてやる
- もううんざりだ
愚痴や不満を口にする社員もいる。
でも本当に辞める人よりも辞めない人のほうが多いというのは本当なのか?
この答えは、在籍年数に大きく関係する。
在籍年数の特徴
10年未満の社員の場合、
- 次の転職のチャンスがあるのかも不明
- 辞めた後の生活、支払いなどが不安
- 失業給付や手当、親の援助など他力願望
このように、結局働き続ける道を選ばないと生活が成り立たないという人もかなり多い。
一方で、10年以上の社員の場合、
- 現状の待遇や年収に対する不満
- 将来性
- オファーやエージェント相談における回答の有無
こうした違う会社での活動を検討できるような状況になっている人もいます。
つまりは、辞めた後の道があるのかないのかによって大きく異なるのです。
本当に辞める人の前兆
以下のような特徴があります。
- 部署の中に信用できる人がいない
- 次の転職先が決まる前に悟られるのはめんどくさい
- いかなる情報もコミュニケーションで伝えられない
- 気持を打ち明ける相手もいない
つまり、誰も信用していないのです。
だから、積極的に会話もしない。
必要最低限の仕事を済ませて定時で退社する。
これができる人はある程度、準備が整っています。
本当に辞める人の退職理由
会社を辞める人にはそれぞれ退職理由がある。
主な退職理由は2つ
- 人間関係
- 仕事内容
いずれかに対して納得ができていないことが多い。
- 上司が嫌い
- 仕事が嫌い
この2つの理由が存在しているのです。
組織を敵と考える
人間関係に悩むという時点で、敵対している。
敵に自分の手の内を見せる人はいません。
つまりは、相談なんてするはずがないのです。
- 自分の意思は伝えても無駄とわかっている
- 説得を試みることが想定されている
- 逆ギレされたり、パワハラを行う
こんな状態が続く組織に誰が自分の悩みを打ち明けるのでしょうか?
退職理由は嘘も多い
上司が気に入らないという人がいたとして、そのまま伝えるはずがありません。
私が現場にいた時にも、こんな声が圧倒的に多かった。
あの経営者についていけるとは思えない。
よく○○さんはあんな人と一緒に仕事できてますね。
この言葉を10名以上から聞かされた。
でもそのままを言えない。
だからこそ、私のせいにしていいよという話で早く辞めたいという話を了承してきた。
こんな状態を知ってか知らずか、経営者はこう言う。
「こんな素晴らしい環境なのに」
「俺と一緒に仕事ができるなんて光栄だぞ」
おめでたいというよりも世間知らずの話を何度も聞かされる社員の気持ちが全く分からない。
ワンマン経営者と合わない。
こんな悩みが中小企業に潜む課題なのです。
辞められたら困る人が去る会社の実態
- 離職率が高い
- 20代から30代が中心
- 若い世代が活躍中
こんなフレーズが、ベンチャー企業などが多くなった現代では目立つようになった。
しかし、これは本当に若手中心の良い会社と言えるのか?
曖昧な説明が多い
「うちはベンチャーだから」
この表現を多様化する会社はかなり危険。
なぜそう言えるのか?
ベンチャーであるからこそ、基本とか自分たちの仕組みや体制づくりもまだ未完成という事を言いたいのです。
でも、現場で起こっている現実はどうなのか?
- 判断が遅い
- 成果主義と言いながらの放置状態
- OJTや新人研修と言いながらのビデオ鑑賞やビジネスマナー講座ばかりの時間
これでは、実践に役立つノウハウやこの先の変化に柔軟に対応するための新人への情報共有ができない。
そんな企業の体制を全て「ベンチャー」とか「若い会社」という答えに置き換える会社は非常に危険。
突然辞める人は何を考えているの?
会社を辞めることが別に人生のリスクとは思えない。
こんな人はいるのか?
確かにいるのです。
収入がなくなるが貯金はできた
1つ目は、基本としての生活基盤が整ったケース。
- 副業解禁
- FX、株、不動産など個人投資が増えた現代社会
- 実家暮らしやシェアハウス生活等における生きていくためのお金全般の負担軽減
- 次の転職先の採用決定
このように、失業保険に依存しなくてもよい環境になった人は、その会社にしがみつく必要がなくなる。
キャリアも経歴もこれ以上求めていない
2つ目は、今いる会社でこれ以上キャリアや経歴を積み重ねるメリットを感じないという人。
- 部下のしりぬぐいばかりの業務が増えた
- マネジメントも一通り終わった
- プロジェクトも最初から最後まで達成した
- 次の仕事までは特に自分のやりたいことがない
このような状態になれば、もう今の会社に毎日出勤する価値も見出せない。
結果、こんな毎日を繰り返すくらいなら別の会社でスキルを磨くことのほうが魅力を感じるのです。
辞めるのがベストな状態
今の会社を辞めたいと思っても辞められる人は、結局は、スキルと実績、さらに一定の貯金や貯蓄、収入源などを確保している状態だということが伝わったと思います。
しかし、それでも辞めるか辞めないかは本人次第なのです。
こんな人は辞めるべき
- 一定のスキルはある
- 実績も確保した
- キャリアとして伝えるマネジメント経験もできた
このような人であれば、転職は決してハードルの高いことではありません。
忙しい時間の合間を遣うと考える必要もなく、オファーや誘いの声も出てくる。
- 残業をする必要がない
- 仕事後の付き合いなどを不要でも信用が稼げる
- 上司にも部下にも強気になる必要が無く、はっきり意見として伝えることができる
- いつでも明るく元気
こんな人は、自分の今後の可能性や世の中の需要などを観察しながら、マイナスの感情を抜きに非公開求人を含めて探して積極的に転職市場でアピールできる実力があると思います。
「自分に自信がない」、「何もない」ほど残る
- ただ年数が長いだけの平社員
- 新人に教えてもらうことが多い中間管理職
- 中堅社員なのに上司、同僚、部下から信用がない
こんな人は結局自分の地位や立場、キャリアにしがみつくしかない。
結果、転職サイトを見ても今の自分のキャリアを捨ててまでの勇気も覚悟もありません。
むしろ、転職という行動に対して、リスクやネガティブなイメージのほうが強くなりやすいのです。
- 飽きっぽい性格
- コミュニケーションスキルが低い
- 人間関係で不満を抱えやすい
- 我慢ができない
- 打たれ弱い性格
こんな人は、結局どんな仕事をしても都合が悪くなると、自分の今の地位などを利用することしかできなくなっている。
これでは、次の仕事を探すというのは厳しいと言える。
必要な人材を確保するためにやること
- このままではいつまでも人が落ち着かない。
- 新規事業を立ち上げたいと考えることがあっても常に人材不足が続いている。
こんな会社はいつも同じ悩みを抱えている。
そして、今いる従業員の気持ちもいつも危機感しかない。
内部改革が必要な企業の特徴
いつも同じ人間が上司役。
周囲も同じメンバーがサブリーダー。
こんな組織は、結局何も変わらない。
やる気のある人材が辞める風潮
何がそこまで気に入らないのか?
この背景には、以下のような悩みが多い。
厚生労働省による退職理由の調査結果(平成29年雇用動向調査)の結果を見ても分かりやすい。
退職理由 | 男性(%) | 女性(%) |
労働条件が悪い | 12.4 | 14.7 |
月収、年収など収入が少ない | 11.0 | 10.5 |
会社の将来への不安 | 8.9 | 3.5 |
職場の人間関係 | 7.2 | 13.0 |
仕事の内容に興味を持てない | 5.5% | 5.2 |
個性、資格、能力を活かせない | 4.6 | 4.4 |
どんなに仕事を一生懸命やっている人でも正当な評価を受けられない等の悩みを抱えている人は多い。
- 人間関係
- 労働条件
- 月収、年収の透明性
- 将来への不安
この4つを「見える化」しない限り、何も改善しない。
主に人間関係という点について、少し細かい観察が必要。
人が育つスピードに差がないか?
この答えを新人が悪いとしていることが多い。
しかし、他の課題を知っているかといえば?
ほとんどの企業は、こう言う。
「責任者はよくやっていると思う」
この評価の偏りが問題なのです。
育てられない。
これこそが最大の議題という話をしない。
この現実を知って、少しでも社会経験がある人は疑問ではなく、確信に変わる。
所詮この会社も腐ってる。
入社をさせることに必死
昨今は、転職市場も大きく変わった。
転職エージェント系のサービスも新卒が入社している時代。
社会人経験のない者が転職のアドバイスをする。
この状況に、今働いている人も30代が面接を対応する。
最近は、ベンチャー企業等が代表的だ。
結局、何も分からないままただ上手に丸め込むことに必死。
誰でも良いからとにかく入社させる。
こんな意識でいたら、逆にリスクも広がる。
例えば、
「社会人のスキルを見極める力が育たない。」
- 相手の態度
- 離職の背景
- 社会人としてのモチベーション
こうしたことを見抜くことができない。
そのまま相手の発言を鵜呑みにする。
結果的に、入社した後にギャップを抱かせる。
こんな状況が続いていることに気付くべきです。
- 休みも取れない
- 定時退社なんてしたことがない
- 成長を期待できない
もうこんな条件が整ったら、退職の準備をするのは当たり前。
引用データ