- 急性期病院
- 慢性期病棟
- 内科,耳鼻科,精神科などの診療所(クリニック)の外来診療
- 救急外来
- 病棟勤務
看護師の仕事内容もそれぞれの環境で異なります。私自身も500床以上の病院から診療所など幅広い分野の医療機関で15年以上勤務をしてきました。
どの分野でも必ず看護師が退職を希望していた現実があります。
- 新卒で新人1年目、2年目、3年目での辞めたい、辛いという悩み
- 転職してすぐ辞める人は、1ヶ月以内ということもありました。
- 夜勤が始まって独り立ちしたと思ったら精神的にも肉体的にも限界と泣き出す方も!
それぞれが自分の仕事に対して真剣に向き合う中で決断をしていたと思います。
それくらい医療現場は、ずっと以前から人手不足であり、個人の教育や研修などに時間や人を割くこともできないような状態。
仕事の流れもただその日に一緒に働く人のやり方を見て学ぶだけ。
2年目、3年目の先輩のやり方を見ていても人により言っていることが違うということも新人の悩みの原因になっていたことも珍しくありません。
これまでにも看護師の退職理由や辞めたい理由について記事を書いてきました。
看護師で転職後も続かない人の特徴と行動注意点を人事担当者が解説
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看護師辞めるタイミングに新人もベテランも関係ない!人事担当体験記
看護師だから特別という事はありません。
夜勤という狭い世界の中で人間関係を悩む新人はどこでも同じように悩んでいる人がいる。
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今回の記事では、看護師に向いていないかも!と考える人たちの悩みと現場で人事担当者として向き合っていた頃の話を下記の目次でご紹介しています。
看護師向いていない人の特徴
看護師向いている人の特徴
看護師を辞めたいと悩む理由
看護師向いていない人の特徴
今の時代に求められる看護師とはどんな人材なのか?
- 未経験者歓迎
- 有資格者の専門分野
- 常に求人が出ている職種
こういう一面を見て、他業種の友人たちは、恵まれた職種で、贅沢な悩みと口にする。
しかし、現実は全く違う。
勉強をすることが嫌い
外来も病棟も全く問わない中で向いていないと感じたという人の声には以下のような特徴がありました。
- 薬や疾病、看護の対処法など覚えられない
- 仕事の流れが頭に入っていかない
- 勉強しようと思っても仕事で疲れて家で復習する体力がない
確かに残業が当たり前で提示退社なんて新人時代の1,2週間だけという人は多い。
メモを必死に取りながら対応していてもなかなか頭に入らないと結局毎日新しいことが出てきてついていけないと感じる人は多い。
- 心電図を理解する
血が苦手、注射が苦手
看護師業界の中でも、血が苦手という人は実際に居ます。
特に内科や循環器、術後のケアを中心に行う診療科や病棟に配属になるとこれは致命傷。
- 注射ができない
- 採血が苦手
- 血管が細い人は無理
- 点滴の量や管理が苦手
これは、3年、4年経っても慣れない人もいるのです。
こういう人が、ギリギリの少人数で運営する形式を採用していると、使えない、邪魔などと冷たくあしらわれてしまうこともあります。
看護師業務以外の悩み
あくまで国家資格を取得するまでに学んだ事と現場は別物とつくづく感じることは多い。
その中でも業務内容について、無理!と思ってしまうこともあります。
例えば、以下のような業務。
- 急変した患者様への気道確保や挿菅処置などの時にその光景を見るだけで気持ち悪くなってしまう
- 病棟の独特の臭いにやられてしまう
- 汚物系を扱うのが無理
- 毎日めまいや吐き気と闘いながらの業務
このように、何の問題もない人にとっては、「何を言っているの?」ということも辛い人にとっては地獄のような日々。
結局は、自分の体質的な部分で今の病棟が合わないだけと思っていろいろ転職したけど結局どこでも長く続かなかったという人もいました。
プライドの高い人
自信がある事も大事です。
出世意欲のある人も今の時代には珍しいやる気のある人として重宝されます。
しかし、この若手を現場はすんなり受け入れてくれないこともあります。
本人の目標とする看護のあり方や期待される事へのハードルの高さ等が自分のやってきた事にもできたことにも自信がなくなっていく。
特に、違う病院に転職した直後や規模も運営する組織も違う転職をした時には、過去のキャリアが活用できなかったというケースも多い。
看護師向いている人の特徴
一方で、最初の数年であっという間にその部署の責任者になってしまう人もいます。
周りは、新人時代にそこまで成長すると思っていなかったのに驚くほど成長が早かった。
こんな人は何が違うのか?
仕事と割り切ることのできるメンタル
汚い、臭い、不潔というのは、当たり前のこと。
人間を扱うのだから、嫌なこともありますよ。
でもそれがこの業界の仕事ですよね。
こんな風に割り切って物事をこなすことに意識を集中している人はメンタルが強い。
自分のペースを崩さない人
ちょっとずつハードルを上げてその人のスキルアップや即戦力になってもらうことを求めるのは組織の都合。
本人にとって、その内容が難しいと思った時、乗り越え方が人によって大きく異なる。
挑戦しようとして無理をして挫折をする人は辞めていく。
しかし、長く続ける人は、中期目標と短期目標に分けて少しずつ前に進んでいく。
与えられた課題を1週間単位でクリアする。
この対象も出来ないこととできることをきちんと線引きして考えるのです。
こうすると、そこまで業務について求められた条件も仕事量も苦にならない。
看護師を辞めたいと悩む理由
- 病院だから?
- 病棟だから?
- 人気のクリニックだから?
忙しさや業務の多様性など自分の置かれた状況に応じて転職を考えるのはある意味間違いです。
辞めたい理由の1位は人間関係
看護師も一般の企業も人が辞める理由はほぼ同じです。
- 人間関係
- 労働条件(給料、休み、有給、育休等の取得率)
- 家事や育児などの家庭とのバランス
この辺り音文美はかなり多いと思います。
特に人間関係で辞めたい人はかなり多いと思います。
真面目に考えるタイプには、長年いる中堅看護師の考え方はわからない。
独身で家族の事情も抱えない上司と子育て世代では価値観が違いすぎて休暇の申請も受理されない。
とにかく家庭と両立しようとかそんなことを考えたらやってられない。
物言いがきついのも医療現場の特徴。
そんなことしかできないの?という場面を見る耽美に、私はこう伝えていた。
「できるレベルに合わせてまずは認めてあげることのほうが重要ですよ」
こう言っても指導する側は、こう返してくる。
「もうこの子は、2ヶ月(3ヶ月、4ヶ月)目なんですよ!こんなんじゃいつまでかかるのか!」
これはあくまでその人の価値観でしかない。
いてくれるだけでも助かるということを考えていない人が多い職場では、できていることすら認めてもらえないという現実があり、辛い思いをしている人は多い。
もしあなたが今自分の置かれた状況と急性期、慢性期等の環境で照らし合わせているなら、それは違う。
正直、そのステージよりもその業界で働く人の特徴をとらえたほうが早いです。
だから、この業界が合わないという人は、異業種として、工場などを選んでいるのも現実です。
ぜひ今の自分の悩みで精神的な病になってしまう前に一度じっくり自分の将来について考えてみてください。
一番は、あなたの人生です。