- 美容外科に看護師として新卒が入社するのは大変なこと?
- 中途採用で病院や診療所から転職するのは難しいの?
- 美容外科での看護師の仕事内容ってどんなことをするの?
実際に医療現場で15年以上関わってきたからこそ伝えたい中身の実態をご紹介していきます。
離職率が決して低いとは言えない業界内部に根強く残っている悩みやストレスを抱えている実態も公開しています。
これまでにも看護師が美容外科で働きたいと考えている人向けの記事を書いてきました。
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美容外科クリニックで看護師が面接で落ちる理由|採用担当者が解説
今回の記事では、美容外科クリニックでの看護師の業務内容を下記の目次でご紹介しています。
美容外科看護師業務内容|1日の流れ
美容外科看護師業務内容はきついの?
美容外科看護師業務内容より辛いこと
自分らしく生きていくためにどんな職場で働くのが良いのかを考える時の参考にしてください。
美容外科看護師業務内容|1日の流れ
まずは美容外科、美容皮膚科等の自費診療のクリニックで勤めた時の看護師の仕事内容を午前、午後に分けて1日のスケジュールをご紹介していきます。
出勤してから午前の仕事
出勤してからは以下のような流れが一般的。
- 清掃業務
- 受付と一緒に全体朝礼(本日の予約状況の確認)
- 来院された患者様の対応
- 昼休憩
これが主な流れになります。
清掃業務は、基本としてオペ室や休憩室等を受付サイドと一緒に行います。
全体朝礼の中では当日の予約状況の中で以下のような内容を伝えています。
- オペ予約の患者様の情報(病歴、投薬の有無、治療メニュー)
- 経過観察(消毒、抜糸等手術後の経過、注射などの治療希望者)
- 医療レーザー脱毛の希望者の数や時間の確認
- ホルモン注射やプラセンタ注射などの個別の注射の治療希望者
上記のような人たちが予約をされた際に要望や不安に感じている内容などがあれば申し送りを受けます。
来院をされた患者様の対応については、すべてを管理するわけではありません。
オペ室での治療によっては、午前を全て手術室で過ごすこともあります。
場合によっては、全身麻酔の治療があれば、人出も多く必要になるケースもあります。
午前中の来院の方の対応にめどがついた段階で昼休憩になります。
休憩上がりから午後の仕事
午後の仕事は午前の延長で患者様の対応が中心となります。
しかし、月初、月の半ば、月末など時期に応じて以下のような対応を求められるケースもあります。
- 医薬品の在庫管理(報告)
- タイムカード打刻漏れなどの申告
- 勤怠中の報告書業務
上記の内容は、クリニックにより異なりますので個別に確認が必要になります。
患者様の対応がすべて完了したら、オペ室の片付けや治療に使った機器やオペ道具などの滅菌、消毒、洗濯などを行って終了となります。
美容外科看護師業務内容はきついの?
仕事内容としてきつい、厳しいという事はあるのか?
この不安について解説していきます。
看護師の仕事内容と体力面
体力を使うような業務があるかと言えばこれはありません。
夜勤や3交代等の勤務がほとんどありませんので、病院勤務経験者にとっては非常に体は楽になったという声は多いです。
看護師の仕事内容と精神面
どちらかと言えば、この精神的なストレスのほうが多くなります。
病院や診療所では主に身体の具体的な症状がある患者様が一般的です。
しかし、美容業界は基本が健康な方がコンプレックス解消や欲を満たすために訪れます。
つまりは、個人の主観に基づくサービス内容や結果に対しての意見、クレームも飛び交うのです。
- 説明が曖昧でわかりにくい
- 素っ気ない(冷たい)態度だった
- 時間がかかりすぎる
- 打ち方にムラがある、下手だった
- あの看護師さんにはやってほしくない
このように、自分の対応に対して直接的にも間接的にも細かいクレームや苦情が出てくる可能性は高いのが現実です。
美容外科看護師業務内容より辛いこと
- 仕事が辛いからやめたい
- 1年、2年、3年程度で辞めたくなった
このような人も非常に多いのが現実。
ではその背景には何があるのか?
美容外科看護師が辞めたい理由
特に多いのが以下の問題。
- 医師との人間関係
- 看護師同士の派閥
主に人間関係が圧倒的に多いのです。
医師との人間関係
グループ系の組織であれば、ある程度総院長や理事長などにも相談していろいろな指摘や指導、管理がなされることもあります。
しかし、やはり先生であり、看護師よりも立場は上の存在。
中には、ワンマン経営になって看護師からも受付からも「人として嫌われている」ケースもあります。
インターネット上でのクリニック名と評判や口コミで検索するとその情報はわかりやすいです。
- 人として
- 高圧的
- 上から目線
- 質問に答えない
このような内容が患者様から言われていることは患者さまだけでなく、スタッフに対しても同じような対応をしている可能性が高いので要注意。
看護師同士の派閥
長年在籍しているベテランがボスになっている!
これは病院の病棟責任者という対象とあまり変わりません。
特に各院で運営されているのが問題。
基本として小さな組織として人間関係が複雑になっている。
つまりは、新人にとっては肩身の狭い場所になってしまうケースも多い。
同世代とか世代の違いという事だけでなく、仕事をしないのに指示だけは必死に出そうとするみたいな人もまだまだ多いのが現実です。
しかし、患者様からの満足の声やお礼、感謝の声を直接聞くことも出来るのがやりがいになります。
賞与についても売上があれば増える可能性もあります。
あなたがもし頑張ろうと思っているなら、良い面だけでなく、辛い面も考えて比較検討してみてください。