- 新しい環境で働きたい
- 今の病院、診療所(クリニック)を辞めたい
- 医療機関にこだわりたい
こんな看護師の転職に多いのが、「次は何科にしようかな?」という悩み。
実際に面接や人事を行っていた中で感じたことや実際に向き不向きを判断している先輩から教わった内容を以下の目次でご紹介します。
診療科を選ぶ前に向き不向きを見極める
自分に合う診療科を選ぶ方法
看護師に向いている人の特徴
看護師に向いていない人の特徴
自分に向いているのはどこの科?
看護師の転職で応募が多い診療科
看護師に人気がない診療科
性格で見つける自分に合う配属先
配属変更で希望を通りやすくするコツ
自分に合う職場の見つけ方
診療科を選ぶ前に向き不向きを見極める
スポンサーリンク
自分には合っていないのかもしれない
今の病棟の仕事は好きになれない!
違う科に異動したい。
こんな悩みを抱えている看護師はあなただけではありません。
まずはあなたの性格や仕事への考え方、やりがい等を細かく観察しましょう。
自分に合う診療科を選ぶ方法
自分に向いている診療科がわからない。
こんな人がやってはいけない方法があります。
それが、転職エージェントに相談するという考え方。
なぜか?
看護師転職エージェントは素人
- 日本最大級
- 求人数日本一
- スペシャリスト
- プロ集団
こんな宣伝文句に惑わされてはいけない。
ほとんどの会社にいるキャリアアドバイザーやエージェントは、業界の事をほとんど何も知りません。
病床数20床以上が病院であることすら知らないのです。
こういう会社の多くは、手数料の支払いが早い医療機関を紹介するのが仕事になっている。
全てはお金儲けの目的。
だからこそ、安易に相談してはいけないのです。
看護師に向いている人の特徴
もし今の職場を辞めるなら、看護師もやめようかな!
こんな悩みも最近は増えています。
看護師を二度とやりたくない声が急増!資格者が異業種転職する理由
看護師がどんどん辞めていく退職理由はどこも同じ【人事経験者が解説】
向いていないのかもしれない!
こう思ったら、以下の点を確認しましょう。
- 体力
- コミュニケーション能力
- 甘えるのが上手い
- 出世欲が強い
こんな人に向いています。
体力には自信がある
夜勤、早番、遅番など3交代どころかもっと複雑なシフトにしている医療機関もあります。
さらに、
- 人材不足による残業の増加
- 急な欠勤による休日時間外出勤
- 欠員が出たことで過剰な連続勤務
こういうこともコロナ禍の医療現場では当たり前になってきました。
体力的に限界と思ったらまずはその現場を辞めた方がいいです。
コミュニケーション能力
患者様やそのご家族等とのコミュニケーションはちょっとしたひと言が大切。
例え、口数が少ない人でも大丈夫です。
むしろ、的確な言葉選びができている人の方が長く続きます。
甘えるのが上手い
マンパワーが不足している医療現場では、一人で複数の仕事をこなさなければいけない環境が増えました。
こんな時に上手に周りを使える人が生き残ります。
出世欲が強い
ずっと看護師として仕事を続けられる人たちには出世欲が強い傾向がありました。
特に、看護師は年功序列になりやすい現場です。
その環境でもとにかく人を蹴落としてでも出世したい。
こんな志がある人が生き残る傾向があります。
看護師に向いていない人の特徴
看護師に向いていないかも!
こんな悩みを抱えている人の特徴をご紹介します。
責任感が強い
責任感が強いことは、素晴らしいことだと思います。
しかし、医療の現場では、良いように使われやすいのです。
- 仕事を押し付けられる
- 残業をお願いしやすい
- シフト交代をお願いしやすい
など追い込まれやすいのです。
優しい
看護師の業界は優しい人ほど辞めていくのが現実です。
看護師は優しい人ほど辞める業界?長く続かない人の特徴や退職理由
自分を責めてしまう
看護の仕事は女の職場。
- いじめ
- 差別
- 妬み
- 噂
など社会人同士の嫌がらせや派閥がまだまだ根強く残っている。
新人看護師の辛い現実|1ヶ月~3ヶ月が地獄と嘆く人達の悩み
覚えられない
看護師になりた買ったのは安定した職業だったから。
でも学生時代にも勉強は苦手なほうだった。
なかなか人の名前と顔が一致しないことも多かった。
こんな状態の人が社会人になってもそのまま仕事をするとかなり大変です。
看護師1年目で辞めたい人の転職理由|クリニックも病院も同じだった
患者様第一
親や祖父母を病気で亡くした経験がある人
病気で苦しむ姿を見てきた人
上記のような人は、なんとか患者様の精神的なケアもしてあげたいと思ってナースの資格を取ろうとする人もいます。
しかし、現場は違う。
業務の効率化を最優先。
患者様の心のケアは時間が空いた時だけ。
- 殺伐とした空気感。
- 冷たい言葉が飛び交う現場
自分がなりたかった看護師の理想と現実に苦しむ人は多い。
生活リズムと体調管理
体力というよりもリズムに慣れないという人もいます。
不規則な生活に慣れる前に体調を壊す。
疲れが取れない
昼夜逆転の状態が続く
等体に異変を感じてやめてしまう人も多い。
自分に向いているのはどこの科?
診療科を選ぶというのは、仕事内容を選ぶということ。
精神科の特徴
精神科に勤めると以下のような特徴があります。
- コミュニケーションスキルが身に付く
- 観察力が身に付く
- 自分の心を見つめ直す機会が増える
- 長期入院の患者さんが多い
じっくり一人ひとりの患者さんと向き合いたいという方にはおすすめです。
内科の特徴
- 患者さんと長く付き合いたい
- ワクチン接種、筋注、静注、点滴などの業務が好き
- お年寄りから子どもまで幅広い世代の方と触れ合いたい
こんな人なら、診療所に勤めることで、近所の方からも好かれる存在になれるかもしれません。
小児科の特徴
- 呼吸器、消火器、感染症、アレルギー性疾患、健康診断など多くの症例を勉強したい
- 子どもの身の回りの世話などをするのが好き
- 家族への精神的なサポートに関わりたい
こういう人なら、子どもの回復で親から感謝される姿を見てやる気になれるかもしれません。
耳鼻咽喉科の特徴
- ある程度忙しい職場のほうが気持ちが楽になる
- せっかちで短気な医師を扱うのがうまいといわれたことがある
- 医師の診察の介助業務が好き
- 血液やレントゲン、内視鏡等検査の補助業務のスキルを身につけたい
- 日帰り手術の介助のスキルを磨きたい
こういう人なら楽しめると思います。
整形外科の特徴
- 出会いのきっかけがほしい
- 元気な人を相手にしたい
- 若い人達とも触れ合いたい
意外と患者様との出会いで結婚する人も多いんです。
皮膚科の特徴
- 命に関わる仕事はしたくない
- 自分でも皮膚の悩みを抱えている
- 皮膚について勉強することに興味がある
そこまで忙しくない診療科ですが、覚える症状は多く、学ぶことは多いのが特徴です。
自分の肌のケア等に興味がある方にはおすすめです。
眼科の特徴
- 手術や検査に携わる仕事をしたいけど内臓や脳はちょっと無理だった
- 検査や機械を覚えるのは好き
- ルーティンワークの仕事が好き
こんな人なら、楽しめると思います。
多少、視能訓練士等他の資格者とのコミュニケーションスキルが求められる職場もあります。
婦人科、産婦人科の特徴
- 小児科にも関連のある診療科に勤めたい
- 将来はオペ室の業務に従事したい
- 将来は助産師になるのもいいかも!
こんな希望がある人にはおすすめの診療科です。
外科の特徴
- 血を見るのは平気
- 将来はオペ室に勤務したい
- 外科の介助の基本をマスターしたい
こんな人にはおすすめです。
オペ室の特徴
- 高度なスキルを身につけたい
- 基本的には夜勤の無い環境で仕事をしたい
- 医師とのコミュニケーションが楽しい
- さまざまな診療科について学びたい
こんな人に向いています。
ICUの特徴
- 自分の身体の体調管理には自信がある
- 研修や学会にも参加したい
- 日常では起こらないような症例も勉強したい
こんな人に向いています。
看護師の転職で応募が多い診療科
ランキングベスト3
- 小児科
- 内科
- 整形外科
なぜでしょうか?
小児科に関わるのは、子どもが好きという女性が多いことも関係します。
それから、一緒に仕事しやすい意志が多いという声が多いのも選ばれる理由のひとつ。
内科は、総合診療科といってもいいかもしれません。
- 診療の基本を生かしやすい。
- 患者さんと触れ合う機会も多い
- 医療行為の基本のノウハウを身につけたい
こんな志望動機がある人が集まりやすいです。
整形外科は、生命に関わる仕事に疲れた人やブランクのある方も多く集まりやすい。
リハビリなどは、その後の老人介護系のお仕事に興味がある人にも勉強しやすいという声も聞こえてきます。
看護師に人気がない診療科
反対に不人気の診療科はどこ?
ランキングではなく、3つをご紹介します。
- 肛門科
- 精神科
- 泌尿器科
肛門科が選ばれない理由のひとつは、臭いや衛生面に対する抵抗感が理由になってしまうのです。
精神科は、病棟でも外来でも暴言や暴力を経験したことで精神的にショックを受けてしまう人もいます。
泌尿器科は、人工透析管理業務に抵抗を感じる人がまだまだ多いようです。
性格で見つける自分に合う配属先
どの診療科でも自分の性格に合わないという人はいます。
例えば、
自分一人でスピード勝負で仕事をするのが好きな人がのんびりゆっくりとお話に付き合うような診療科に行けばストレスを感じます。
診療科を選ぶ際にはまずは医師とのコミュニケーション。
次に
患者様と向き合う時間
検査などに携わる時間
など何をすることが多いのかを考えることが大切です。
高齢者と話すことだけを考えて仕事はできません。
給料よりも症例を一つでも多く学ぶという働き方に患者さんの少ない診療所はどこの科でもやる気になりません。
つまり、性格的には、バリバリ働くキャリアウーマンタイプなのかのんびりタイプなのかによって、診療科の選び方は変わってきます。
配属変更で希望を通りやすくするコツ
自分の希望が明確になっている場合は、必ず面接のときに伝えることが大切です。
履歴書の内容に沿った志望動機
先ほどの診療科選びの一部でご紹介をしたように、関連のある診療科を希望することも大切。
これまでに学んできたこと。
これからの将来に向けた自分の希望
こういう内容を話せる人は、希望が通りやすい傾向があります。
これまでとはまるで違う環境に配置されたら、未経験の人と同じように続かない可能性もあります。
しかし、これまでに経験してきた診療科に関連するなら、基礎知識を教える時間も短縮できます。
こういう人は、意外とすんなり希望が通ってしまうこともあります。
自分に合う職場の見つけ方
まずは、自分が苦手だったこととやりがいをかんじたことを2つに分けて書いてみましょう。
特に嫌だったことのほうが重要。
- 誰と
- 何をして
- 結果どうなったのか?
- その時、何を自分が嫌だったのか?
このように詳細を一つずつ書き残すことが大切です。
嫌なことにも嫌いなことにも必ず共通点があります。
何が嫌だからその仕事を辞めたいのか?
これが見えないと、どの診療科に配置転換や転職しても同じ悩みを抱えてしまう可能性があります。
まず自分の嫌なことを明確化しましょう。
それが最初の一歩です。