こんな悩みがコロナ禍で増えているのをご存じですか?
- 日本人の平均寿命を下げるほど中高年層の自殺は増加している
- 心の病は労働災害として法律の運用面でも認定されやすくなった
- 各企業での従業員の精神面における健康維持、増進(面タンタルヘルス)が重要視されてきている
このような動きがあったとしても世間で働く一般の会社員はその恩恵を受けた記憶がない。
これまでにも辛いと感じる悩みについて、以下のような記事を書いてきました。
心が辛い、落ち込んだ時に自分で癒すおすすめの対処法は生活習慣の改善
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仕事を辞めたい|会社に行くのが辛い人がやるべき事と判断ポイント
ストレス化社会とかうつ病、自律神経失調症等の病気もなじみがある時代になりました。
他人ごとではない。
いつ自分がうつ病になっても不思議ではない。
こんな時代に少しでも自分の心の支え方をご紹介していきたいと思います。
今回の記事では、仕事の不安感が辛いと嘆く人向けに以下の目次でご紹介しています。
ストレスは職場の大きな課題
仕事のストレスは無自覚も多い
ストレスと心の病(身体的変化)
ストレスに伴う症状(異常)
ストレスを抱える人の性格的特徴
アレルギー体質もストレスと関係ある
早期発見が何より大切
自分一人で抱えてはいけない
仕事の不安感で辛い人は多い
最近は、体調不良により一時的な休業や休暇を含む対応おw相談する男女も多くなってきた。
- 育児休暇の取得促進
- 有休消化の義務化
- 介護休暇の取得促進
しかし、こういう変化に伴い、違う悩みも増えているのです。
労働者の仕事のストレスの実態
平成29年「労働安全衛生調査(実態調査」の結果は下記の通り。
仕事で強いストレスを感じると答えた人は58.3%。
実に2人に1人以上は感じている。
その中身を見ると、
仕事の質や量の悩み | 62.6% |
仕事の失敗、責任の発生 | 34.8% |
対人関係(セクハラ、パワハラを含む) | 30.6% |
つまりは、同僚、上司、部下などの人間関係で悩む人よりも仕事の中身について悩む人が多くなっていることが分かる。
企業のリストラとの関係性
新型コロナウイルスの影響により、事業の撤退や廃業、倒産も多くなっている。
その中で大企業や一流企業もリストラや人員削減の動きが加速している。
その動きは、従業員のストレスとどう関係するのか?
このデータの中身を知ると、やっていることはメリットデメリットがあることが分かる。
リストラが進む会社の従業員への影響
メリット:残った人については、雇用を安定し、社員の精神的な健康の増進につながる。
デメリット:職を失う人にとってはダメージが大きい。
このように、労働安全衛生法等のえいきょうもあって、精神的な面での配慮の一環として、リストラも重要だという見方もあることを知っておくことが大切。
不安障害の怖さ
不安障害とは、不安や恐怖を主な症状とする精神疾患の総称。
つまりは、自分の中で安全が確保できていないという認識が高まることで自己防衛が働くことです。
不安障害の種類
パニック障害 | 動悸、息切れ 突然激しい不安に襲われる |
社会不安障害 | 人ごみが怖くなる |
強迫性障害 | 自分の意思に話して同じことを繰り返す |
全般性不安障害 | 問題解決後も常に不安な状態が続く |
分離不安症 | 親や家族、親しい友人の前では話せなくなる |
こうした症状は自己判断をするのではなく、必ず医師の診察、診断を受けることが大切です。
パニックを起こすような状態になって、生活圏内の制限などが出てしまう前に早く相談するようにしましょう。
仕事のストレスは無自覚も多い
- 自分だけではない。
- 周りも似たような感じ。
心のどこかで受け入れている自分もいますよね。
でもその気持ちが徐々に自分の中で心の病気を生み出すきっかけになっていることを自覚していますか?
ストレス性疾患の怖さ
最近は心の病気が増えている。
その症状は何気ない日常生活の中に潜んでいる。
些細な変化がキッカケになっていることが多い。
例えば、
- 気力がわかない
- 何も悪い所は見つからなかった
身体に変化が現れないことが怖い部分なのです。
精神的な病気が増加する背景
なぜ心の病が増加しているのか?
この答えは、スピード化、ハイテク化が大きな元凶と言える。
なぜか?
人と人の関係が希薄になる原因になっているから。
AIの進化やIT化によりますます以下のようなキーワードが目立つようになっていく。
- 職業難(仕事がない、見つからない)
- リストラ
- 企業の倒産
- 現場の人間の存在価値の低下
こうしたことから、生きることにも意欲を失う人が増えている。
- 人間関係
- お金がない
- 仕事ができない
- 恋愛ができない
このような流れが結果として、ストレスが複数に絡み合ってしまい、どうすることもできなくなっている人が増えている。
ストレスと心の病(身体的変化)
ではどういう流れでストレスは病気や体の異常につながるのか?
ストレスにおける体の変化
- 大脳視床下部への刺激
- 下垂体前葉、交感神経、免疫細胞への負担
- 副腎皮質ホルモン分泌増加、アドレナリン分泌増加、交換神経系の緊張や亢進
このよう流れにより、徐々に自分の体温や血圧、心拍数などを一定に保つことが困難になっていくのです。
よく耳にするのが、ストレス性の高血圧だったり、心疾患ですね。
他にもストレスにより、不安感や気分の落ち込みが激しい等の症状が出る事もあります。
これらは、視床下部における刺激が最初の始まりになります。
ストレスに伴う症状(異常)
では日常生活の中でどんなことが起こった時に、精神的に辛いと言っているのか?
この時の変化は以下のような特徴があります。
心理における変化
- 不機嫌になることが多くなった
- イライラすることが多くなった
- 気力が低下しやすい
- 不安状態になることがある
- 気分が落ち込むことが増えた
こうした変化の中には、抑うつ状態になっている方もいます。
身体の不調を実感
- 身体がだるい
- 疲れやすい
- 頭痛がひどい
- 動悸やめまいがする
- 胸の痛みを感じることが多くなった
- 肩こりがひどい
- 食欲不振
- 便秘になりやすい
など個人差がありますが、自立神経系の機能が変化することが代表的です。
嗜好品における変化
- タバコを吸う本数が増えた
- お酒を飲む量が増えた
- 食べすぎることが増えた
- 食の好みが変わった気がする
- 刺激物を好むようになった
人によっては、過食症やアルコール依存症等の症状が出てしまうケースもあります。
暴力や暴言の増加
- 家庭内暴力が多くなった
- 暴言を吐くことが増えた
上記のようなストレスを発散する方法がエスカレートしてしまうケースも多くなっている。
ストレスを抱える人の性格的特徴
ではどういう人がストレスにより身体的な変化や感情のコントロールが難しい状態になるのか?
この答えは非常にわかりやすい。
- 几帳面
- 神経質
- こだわりがある
- 自分よりも相手のことを考慮する
- 臨機応変が苦手
- 完璧主義
上記のような人がストレスをため込むのは注意が必要です。
適度な息抜きの方法を考える
リフレッシュする方法を考える時、一番簡単なのは、何もしない日を作ること。
- 読書もしない
- テレビも見ない
- スマホも見ない
- 映画やドラマ、アニメも見ない
- 音楽も聴かない
とにかく、外部からの刺激をほとんど受けないようにする。
こうすると、基本的には、自分の身体の疲れを感じた時にそのまま睡眠に置き換えるなどリラックスさせる時間の使い方にもつながります。
アレルギー体質もストレスと関係ある
いままでアレルギーなんてなかったのになぜ?
中高年になってから、急に花粉症に悩まされるようになったという人もいます。
他にも、アトピー性皮膚炎も対人関係等の悩みを抱える人は、症状が悪化していることがあります。
これは、免疫機能の低下が原因とされています。
結局ストレスを抱えてしまうと、体が病気になってしまう事もありますので注意が必要です。
早期発見が何より大切
基本的には、自分の身体は自分で守るしかありません。
そのためには、普段の生活の中での緊張が長期化する時に要注意。
例えば、
- 試験などの受験前の勉強期間
- プレゼン等の準備期間
- 新規プロジェクトの立ち上げ
- 昇進、昇格などによる環境の変化
一定のプレッシャーは良い刺激になります。
しかし、自分で背負いすぎる事で、許容量を超えてしまう事もあります。
上手に自分の睡眠の質や食生活等の変化を見逃さないようにすることが大切です。
自分一人で抱えてはいけない
まずは自分一人で背負うのはやめましょう。
社内の窓口に相談
パワハラやモラハラ等の相談を含めて自分の職場の問題は労働問題担当の部署に相談することも大切。
- 人間関係
- 仕事の悩み
どんなことでも自分で抱えずに他人に聞いてもらうだけでも楽になることもあります。
医療機関の受診
かかりつけ医がある場合は、まずはその診療科を受診することも大切です。
近年では、心療内科や精神科といった診療科を標榜するクリニックや個人医院も増えてきました。
心療内科は、主に心理的な要因がきっかけの身体の変化についての受診が可能です。
- 胃が痛い、胃潰瘍になった
- 糖尿病が心配
こうしたことを内科とは違い、心因的要素が考えられる際に受診することをおっすうめします。
精神科は、うつ病や精神分裂病、神経症などの治療のために受診が可能です。
どちらの窓口に行けばよいのかわからない場合は、お近くの病院の総合窓口等で看護師などに相談をすることも可能です。
よくある失敗行動注意点
基本的には、対処法として以下のようなことは避けることが大切です。
原因となる不安を分析しない
根本の原因が何か気になる。
こういう場合でも基本は、受け入れることが先なのです。
悩んだ原因を探ることでまた事態が悪化する可能性もあります。
十分注意してください。
参考データ