- 人前に話すのが苦手というレベルにも達していない
- とにかく人と会話するのが苦手。
- コミュニケーション能力という言葉があるが全く自信がない
「どうすれば、人とコミュニケーションを取ることが苦痛でなくなるのか?」
緊張、見栄を張る、言葉が出てこない、頭が真っ白になる。
いろいろな悩みがある。
世の中には、コミュニケーションを研究する組織もあるが、実際にリアルな会社や企業、友人や家族といったそれぞれの環境に対して悩み相談が出来るような環境ではない。
一方的に情報が発信されて書籍などが出版されている。
でもこういう本を読んでも結局自分の悩みと照らし合わせて「違う」と思ったら何も身にならない。
私は正直、人と話すのは苦手というタイプではない。
反対に人見知りや話しをするのが苦手な人も私と話をするとなぜか自分から話をするようになる。
これって何が違うのか?
この答えを私が心がけている初対面の人とのコミュニケーションスキルとしてご紹介していきます。
コミュニケーションが苦手なタイプではなかった過去
私は、幼少期からどんどん周りを引っ張っていくようなタイプでした。
でも別に仲が良い人とだけ一緒に居るわけではありません。
話しかけられたり、相談されたら誰でも真剣に向き合っていた。
こんなことをしているうちに、「よくしゃべる子だ」「離しやすい子だ」「誰とでもすぐ仲良くなってしまうんだね」みたいなことを言われるようになった。
話し上手な人間でもいじめのターゲットになる
私は小学校に入学する直前に引越しをしました。
それまで仲良くしてくれていた友達とはすべてお別れ。
それでも人懐っこいからどこでもやっていけると思われていたようです。
しかし、これは大きな誤解になってしまった。
実際に地元意識が強いエリアだったせいか、完全によそ者扱い!
馴染めないことですぐ喧嘩になったり、言葉の暴力に悩まされていた。
朝から夕方まで結局人と話すことを恐れるような日々になったのが小学校低学年だった。
小学校高学年から心理学を独学で学ぶ
そんな私がふと人とのコミュニケーションに対して自分でいじめを解決しようと思って始めたのが心理学の勉強でした。
- どうして人は他人が嫌がることをするのか?
- どうしたらいじめをする人の気持ちは落ち着くのか?
- いじめをする人はなぜ一人では行動できないのか?
こうしたことを一人で黙々といろいろな本を読んで勉強するようになったのです。
別に心の拠り所にしたかったわけでもありません。
別に将来は臨床心理を研究しようなんて考えていたわけでもありません。
コミュニケーションはシンプルだと気付く
結局、コミュニケーションは2つに絞られていると思います。
一つは他人との対話。
もう一つは自分自身との対話なのです。
他人というのは、そのままで、家族でも兄弟でも関係なくすべて自分以外のすべてです。
もう一つが自分というのはどういうことなのか?
これは、自分自身をどう受け止めるか?そして、自らをどう刺激していくのか?
この2つがないと、結局自分に自信がない、卑下して劣等感しかないような人間になってしまう気がしたのです。
「どうせダメな人間だから自分はいじめられるんだ」
こう考えるのも簡単だと思う。
でもその答えとして、「自分は何をやっても間違っていないと信じてやっているんだ」と自信を持つかどうかが重要。
結局は、自分自身にダメ出しばかりをしている状態では人は自信がない人になっていく。
その結果が、他人に自分の意見や考え方を伝える際のブレーキになっている。
だからこそ、消極的な人間になっていくのだと思います。
コミュニケーションが苦手な人の失敗行動注意点
コミュニケーションが苦手な人に臨機応変に対応しろなんて言っても無理です。
マニュアルを作ってもその通りにお決まりのフレーズやトークを一方的に伝えるのも出来ません。
相手の話を聴くどころか、目を合わせることにすら萎縮してしまう。
つまりは、自分のペースを作っていない状態で何かの参考資料を眺めるのは無意味なのです。
自分の苦手なタイプへの対処法を探す
- 苦手なタイプがいる
- 上司が好きではない
- 嫌いな同僚がいる
- 部下のことが好きになれない
生理的に受け付けないなんて言葉がありますが、とにかくその人の容姿や話し方、声などを聴くとイライラするほどのストレスになる相手もいる。
でもそんなことを言っても同じ組織の中にいたり、毎日顔を合わせるからこそ、どうにか上手くやっていこうとしている人は多い。
でもこれって大きな間違いなんですよ。
なぜか?
理由は簡単です。
結局は、苦手な人とのコミュニケーションを克服しようとする時、自分がなぜ苦手なのかを明確化していないから。
どうしてその人を個人的に嫌いと判断しているのか?
- 性格的な部分なのか?
- 仕事ができない、いい加減だから?
- 自分勝手だから?
これもまだ表面的な情報にすぎないのです。
もっと深く考えると、相手が何か自分より得をしているとか相手にできて自分にできていないことへの劣等感を刺激されているからではないでしょうか?
例えば、誰にでも熱心に話すことで、客観的に聞いていればおかしいとわかることもその場の雰囲気で相手を納得させてしまう。
こういうのは営業の世界によくある話ですが、ひたすら頑張る姿だけで印象が良くなってしまうタイプの人もいます。
こういう人に比べて自分に自信がない人は、何を話しても相手に届かない。
だから、何を言っているのか分からないとか簡単に否定的な言葉が返ってきてしまう。
まずは、自分の苦手なタイプや克服したい相手という対象に対して、どうして?何が?という具体的に苦手な対象を細分化することが大切です。
コミュニケーションは誰でも改善可能です
結局、誰でも人と話すことを好きにすることは可能なのです。
売れない営業マンが全国1位になったみたいな話は別に珍しい話しではありません。
対人関係が苦手な人は、心理を学ぶ
心理というのは、いろいろな分野があります。
とにかくいろいろな角度から人は感情や理性をかんさつすることが出来る。
結局は、心理を一つでも多く知っていると、おのずと相手の聞きたい言葉が見えてくるようになるのです。
別に激変しようとかいつまでに変わるようにしようみたいな事を意識する必要はありません。
今日の自分の心理状態を心理学的にはどんな風に例えるのかな?
こんな形で自分自身の観察を徹底的に繰り返すことで、相手の気持ちは手に取るようにわかるようになっていくのです。
会話が苦手な人が克服する簡単にできる方法
自分が何を話すかを考える必要はありません。
「相手は何を聞きたいのか?」
「どんな答えを期待しているのか?」
まずはその通りの答えを伝えてあげるだけで相手はどんどん心を開いていくのです。
小さなイエスを重ねる手法
例えば、あなたに今からこんな会話をしてみようと思います。
上手く話せない時、あなたは普段話す内容次第と思っていることが多いのではないでしょうか?
Yes.
そうですよね。でもその気持ちはよくわかります。うまく会話が進まないと次の言葉が思い浮かばないなんて事も多いですよね。
Yes.
でも相手に何かを伝えなければいけないと思うと焦ってしまうのでは?
Yes
しばらく時間が経って、沈黙になってしまうと今度は緊張して顔が赤くなってしまうなんてこともありませんか?
Yes
そんなあなたに試してほしいことがあるんです。
この先の答えをここまでYesと言っていた人なら聞きたくなるのが人間です。
つまりは、相手が対象であることが明らかである質問を投げかけるのです。
いい天気ですねとかスッキリしない天気ですね。
こういう言葉も明らかなら有効なんです。
ボディランゲージは最大限利用しよう
子供がパパママを呼ぶ時に、手を振ったり、おいでおいでをするのはよくある光景。
他にも「大きい」という言葉を手を使って「こんなに大きかったんだ」というと、「そうなんだね、そんなに大きかったんだ」と話す。
この言葉と体の動きは相手の感情を示すのに最適なのです。
大人の会話の中で重要なのは、
- ココです。と言いながら、相手の目を見る
- 大丈夫ですか?と言いながら、相手の目を見る
- よろしいでしょうか?と言いながら、あいての目を見る
このように、常に相手の目を見て話すのではなく、ポイントになるところで相手の目を見るというジェスチャーを入れるのです。
軽い相槌や少し速いスピードで聞き取りにくい場合、相手の気持ちは緩んでいます。
そこをグッと引き寄せるのがこの目を見るという仕草。
たったこれだけで、確認された時、分からなかったとか聞いていなかったというのは失礼と次から真剣に聞こうとしてくれるようになります。
たったこれだけで相手の気持ちを簡単に引き寄せるような話し手になる子とは可能になります。
私はコミュニケーションスキルに自信がない学生を対象に面接対応などでこの方法を伝えました。
すると、面接が苦手だと言っていた学生もあっという間に相手の欲しい答えを伝えることに慣れていき、同時に複数の企業から採用通知を受け取るようになりました。
正直、コミュニケーションが得意な人は、相手を見抜くことと誘導することが上手いのです。