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看護師が転職を考えるタイミングは新人にもベテランにも必ず訪れると言っても過言ではありません。いつか一度は会社を辞めるのがどこの職場でも当たり前になってきた現代社会。
いつまでも同じ仕事ばかりをしていると、今の仕事を退職してから次の職場を探すのに困るという意見もある。病院の中でも病棟と外来、オペ室,救急等幅広い分野が存在します。
そして、働いている人それぞれに思っていることが異なる。自分の理想の職場とは言わない。しかし、今の自分の中でずっと思っていることを抱えたままの人生に疲れてしまったという人は多い。
これまでにも看護師を辞める時の悩みについては、以下のような内容を書いてきました。
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私も15年以上医療の現場で患者や家族、さらには勤めた先の人事などの相談を受ける環境で働く一人でした。その経験が今のこのサイト内にも数多く残されています。
今回の記事では、看護師を辞めるタイミングについて、新人に多いと思った内容を以下の項目で紹介しています。
看護師を辞めるタイミング新人の相談体験
看護師を辞めるタイミング新人の悩み相談
看護師を辞めるタイミング新人とベテラン
「もっと前からずっと考えていた」という言葉を聞くと、ちょっと待ってくれと言われてしまう可能性も高い現場だからこそ、伝えたいことがあるのです。
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看護師を辞めるタイミング新人の相談体験
私が現場で人事を担当していた時の相談体験を紹介していきます。
現場のナースが怒り狂った体験
「あの人はありえない」「なんであんな人に気を遣って仕事をしなければいけないんですか?」「あの人と同じ職場で働くのは無理」どこの職種でも聞こえてきそうな人間関係の悩み。
でも医療現場でもこの声は圧倒的に多いのが現実。有資格者としてのプライドよりも年功序列的なまとめられ方に対して違和感を持つ人が多すぎる。
- 夜勤のお仕事の量になぜこれだけの差があるのに同じ給料で働かされなければいけないんですか?
- 私の方が多く働いているのに何かにつけて目を付けられるのはおかしいです。
- 実際に何も仕事をしていないと思うんですけど。
実際に夜勤に入り、その現場の環境を見て、教育も業務の引継ぎも何もできていない現場に驚いている人が伝えてくるのは相談よりもクレームに近い内容。
「次からあの人とはいっしょの夜勤に入れないください。」「何も指導もしてくれないなら私はやっていけません」
業務だと伝えるのも難しい指導を受けていないという内容。
これはあくまで心の問題ではなく、明らかに業務の運営管理における問題点。結果的に問題を抱えていることを知っていても専門の資格がある人達の事だから放置みたいな感じでやっている現場は多い。
だからこそ、新人が次から次に心を病んでいく。
もちろん本当に悩んだ後に直接抗議をしているケースもあります。しかしほとんどのケースが悩んだ方が辞める。この流れが当たり前のように放置されている気がするのです。
看護師を辞めるタイミング新人の悩み相談
正直、もう無理とか続けるのは限界と思う前の段階でどんどん気持ちを伝えるほうが勝ちだと私はよく伝えている。
新人の気持ちを現場がもっと知るべき
本当の意味で、現場が勤める者に対して、より良い環境を用意したいと思っているなら、相手の気持ちを考慮する発言をしてくるはず。
それが全くないのであれば、結果的に新人の希望という枠で処理をされている可能性が高い。重要なのは発言後の相手の対応。
その苦しんだ心の声を聞き届けた後に、その問題を大きな問題ととらえるのか、それとも重要ではないただの愚痴と処理するか?
この違いは、人間関係の問題以外でも大きな溝を作るきっかけになっているのです。
だからこそ、少しでも早い段階であなたのほうをどこまで向いてくれるのかを確認する必要がある。
自分の心はどこを向いている?
どこまで耐えられるかなんてことを考えるのは間違い。自分が今の職場でやってくのは難しいと感じるのは誰もがいつかは分からない。
ふとしか瞬間にいつかもうこの仕事を辞めるかもしれないと自然に感じるようになっていく。その時、無理して良かったは正直あまりないのが現実。
なぜそんなに早めに答えを求めなければいけないのか?
この答えは、自分の心が病むのを防ぐため。
最近は、答えなき問いをどうしても求めてしまう傾向が強いと感じるケースが増えている。同じような体験談を相談された時、私は常々こう伝えている。
ボーナスをもらうかどうしようかなんて考えるくらいなら、1年目を終える前でもう思い切って辞めるべき。
何故そんなことを言うのか?
相手の上司も研修後の新人にもう辞めたいと言われる事に慣れているから。円満退職とか迷惑をかけないとか別にそんなのはあまり関係ないんです。
大変になるのは分かっていることですし、新卒がいきなり研修の時からもう一人前みたいな動きをするのは無理。
中には、こんなベテランからの声も出てくるのです。
「あれだけアドバイスを行う環境を用意したのに!と逆に理解ができない」と反発されるケースもあります。
こうなるとお互いの事情が食い違いすぎて何を変えれば良いのかが理解できなくなっていきます。
結果、何がベストな答えなのかも出せないのが現実。
キャリアがある人は、そういう事を言われることも慣れてるはず。初めてではないなら、その分あの手この手で現場の特徴で作り話まで持ち出してくることもあります。
頑張ってる他のスタッフや周りは絶対文句を言わないのになぜ新人だけかばうんですか!
こんな反論をもらったこともありました。正直、これではもうダメなんです。新卒を採用してもらってもしっかり理想の一人前の状況に成長させる場所ではなくなっているケースもあるんです。
だからこそ、違った意味で一度目の就職は勉強だったと思う事も大切です。
看護師を辞めるタイミング新人とベテラン
私は人生の生きがいややりがいを組織全体で意識させるように考えていました。そのためにはきちんと意見をまとめるだけでなく、向き合い考えるようにしました。
その結果、人員配置をどんどん行い、できるだけ嫌な人同士を接触させない等の対策に取り組んできました。
これだけでもかなり違うんです。必ず人それぞれにスキルも経験も考え方も異なるのが人間です。ミスもしますし、他の人以上の丁寧な部分もあるのです。
こういう点を見ないで人手不足とか簡単に言っているから現場は良くならないと私は考えている。
だからこそ、ベテランでも新人と同じようなことを口にしているのです。
派遣のほうが良いと言われた
正社員として雇用されている意味がわからなくなってきた。こんなことを言ってきた時はかなり辛い状況でした。
当時は派遣も入れて必死に人員確保を行っていた時期でした。しかし、同期の年収や時給などわからないままなら何もなかった事に気付いてしまった。
結果的に働き方として、正社員という道に対する選び方まで変わってきてしまったのです。1年単位で考えたら、再就職を考えるのは派遣のほうが簡単。
会社の担当に満足度を伝えてもらえば、その他の施設も簡単に紹介してくれるのを知ってしまったからです。もうつらいなら辞めて違う場所に移れば良い。
こんな考え方だけではありません。残業もほとんどないわけですし、プライベートな時間を楽しむのも簡単になる。
当然、引き止めなどに合うようなら、条件変更を交渉。もし意見が合わない場合は却下。こんな流れを知ってしまった人もいました。
結果、一つの事が原因でもその人の為にはどんどん次の職場を探したほうが楽になっているケースも多い。
だからこそ、ベテランですら、正直忙しいピークタイムでも耐えすぎることなくどんどん自分の楽な道に進んでしまうのです。
耐えることは美学ではない
私の体験からもはっきりと言えることがあります。それは、限界を感じるまで耐えても誰もその現実を褒めてくれることはありません。
むしろ、勝手に苦しんでいただけでしょ!ととても冷たくあしらわれるほうが多いのが現実です。そんな環境にいれば、いつか自分の不満が爆発してしまう。
だったら、もうどんどん配属を変えてもらうとかいろいろうまくやる方法を提案しながら交渉するほうが身のため。
今よりさらに忙しくなって結果的に我慢してもらいたいのを人員不足という言葉を楯に説明をされるほうが辛いのです。
もっと自分の心に余裕がある時にどんどん行動を起こしましょう。
そして、その道のプロを目指すなら、その後もまた違う診療科や病床数規模の異なる環境を選んだらまたすぐに働けるようになります。
辞めるタイミングと相談の時期
自分が個のまま次の仕事にうつっても覚えが悪いと言われそうで怖い。こんな風に悩んでいる人に1つアドバイス。
それは、覚えが悪いからとかそういう問題ではありません。今の時代の現場の人たちが一番困っているのは点数加算の問題だけなのです。
急性期を取り扱い少ない人員配置で診療報酬を上手に高めで請求ができるようにしないとこれからは経営が成り立ちません。
こうした背景もあって、うまく点数をもらえる環境を用意することが病院側にとっては急務となっています。
結果、辞めるタイミングをうまく辞めるために用意したいなら3ヶ月前が理想。
後はもう総務や人事がどれだけ手早く人を集められるかが勝負です。
エージェントを使ってる施設も多いです。だったら、どんどん動いてもらいましょう。そのくらいの期間があれば、きちんと募集をしようと取り組む施設なら大丈夫です。
これが半年を要するという言葉で引き止めをしようとする場合は、さっさと辞めたほうが身のためです。
自分がストレスをためても得はない。将来の自分の人生のためにもまずは健康維持を意識してすぐに退職の準備を始めておきましょう。