- 自分は看護師にむいてないのかもしれない
- 仕事が覚えられない
- 仕事ができないという自覚がある
自分に自信がない時、体力的にも精神的にも疲弊してしまうと、辞めたいと思うことが多くなります。
経験年数は関係ありません。
現場は常に人手不足です。
新人も経験者もベテランも関係ありません。
どんどん仕事を教えられて、吸収できないと「使えない」「邪魔」「たらたらしない」など罵声が飛び交うようになる職場もみてきました。
今回の記事では、私自身が15年以上医療現場に携わってきたからこそつたえたい悩みの特徴やできるようになるための対策方法をご紹介しています。
仕事ができないと悩む看護師の特徴
仕事ができないと口にする人の経験や悩みを聞いていると、いくつかのパターンがあります。
- 人間関係(コミュニケーションスキルがない)
- 仕事が遅い(うまく時間がコントロールできない)
- 仕事を覚えられない(やる気やモチベーションが低い)
順にご案内します。
看護師の人間関係の悩み
看護師の職場は、殺伐としています。
チームワーク?と言いたいほど、個人が自分のやるべき仕事に集中している空間です。
つまり、仕事の連絡・報告・相談は、常に対処法が頭でイメージ出来ているからこそ完了しているのです。
仕事が遅い
わからない、不安、怖い等負の感情や覚えられない人は、自信がないため、報告も連絡も相談も遅いのです。
ホウ・レン・ソウが遅い=仕事が終わらない=帰れない。
こんな負の連鎖が続いてしまうことで、どんどん人間関係が悪化しているケースも多いです。
仕事を覚えられない
- なんで自分はこんなことをしているのだろう?
- どうしてこんな仕事をやらなければいけないのだろう?
自分に与えられた仕事の意味や価値が見出せないと前に進めないタイプの人は長続きしません。
仕事の意味や価値は、結果から考えます。
まだ何もできない状態で、頭で考えすぎている人は、仕事が頭にも入りませんし、手も動きません。
結果、3ヶ月、半年経過する頃には、同期よりも仕事ができないという状態になってしまう人が多いのです。
仕事ができない看護師の解決方法
看護師としてまだあきらめたくないし、続けていきたいと思っているなら、やるべきことを現場経験者が解説します。
あれこれ考える前に目の前に集中する
- 患者様やご家族、親族への説明
- 注射や処置
- 洗い物や掃除、洗濯などの雑用
仕事はいろいろありますが、とにかく目の前の仕事を終わらせることに集中しましょう。
たったこれだけ終わればいい。
まずはこう考えられるようになるかが勝負です。
雑念が入りやすい人ほど、愚痴や悪いイメージによって手が止まります。
まず手を動かす。
その後で、頭で現実を整理する。
この行動を意識すると、いつしか仕事が嫌なものではなく、簡単と思えるようになります。
人間関係は結果で納得させる
看護師の世界も実力主義です。
私が現場にいた頃、救急の経験者のナースと一緒に仕事をしたことがありますが、彼女はとにかく仕事が早かったのが印象的でした。
手の動きに無駄がない。
オペ介助の動きがいつも一定。
こんな新人見たことない。
周囲を圧倒するような動きの連続でした。
しかし、彼女は、出勤時も休憩時も積極的に人と会話をするようなタイプの人ではありませんでした。
つまり、仕事ができるというだけで、周囲は圧倒されてしまうのです。
そして、その人がいないと困ると思えるようになると、嫌がらせや新人いびりなどをしません。
最後には、結果がものをいうのは、どの業界でも同じことです。
プライベートは今はいらない
私も医療現場の救急の現場で仕事をしていた時期があります。
睡眠時間も短く、対応に追われる時には、何も考える余裕がありませんでした。
- 休みの日は何しよう?
- この後、誰に連絡しよう
こんなことを考えるよりも、目の前の仕事だけをこなす。
仕事が終わったら、とにかく次の仕事のために早く体を休める。
たったこれだけを繰り返して、1年経つ頃には、プライベートで自由になるお金がありました。
お金も追って、休みの楽しみも探して、さらに仕事も考えるなんてことはなかなかできません。
まずは仕事をこなす。
次は体を休める。
その後で、体力と時間が余るようになれば、使えるお金は増えています。
看護師のキャリアプランを考えるポイントと注意点
今の仕事を続けたいと思うのかそれともそろそろ別の診療科や規模の異なる施設(診療所、病院、総合病院)にかえるのか?
この考え方をご紹介します。
キャリアプランに重要なのは成果
転職の際に、私も面接官として看護師に次のような質問をしたことがあります。
「これまでの仕事で最も自分が満足したまたは達成感を得た仕事は何ですか?」
人間関係が嫌で辞めてきた人やつらい経験から逃げてきただけの人は、目をそらし、言葉を選びます。
しかし、先ほどの救急経験者の方は、難易度の高い症例と緊急オペに携わった時のことを楽しそうに説明してくださいました。
これがキャリアの道を開くカギです。
つまりは、結果です。
今の職場の仕事で、自分の満足できるラインまで極めてください。
いじめを受けているなら、辞めて違う職場で、成果にこだわってください。
その成果があれば、きっとあなたは自分に自信を持つこともできます。
精神的にも肉体的にもストレスを受けにくい環境で仕事ができるようになります。
もしミスばかりでまったく何もできないということでしたら、思い切って異業種転職を考えるのも良いと思います。
勉強するよりも現実を見る
勉強は確かに大事です。
症例、治療法、看護学、薬学、医学などさまざまな分野があります。
しかし、学校で勉強したことなんて半分程度しか使えません。
つまりは、現場で起こっている現実を観察するほうが重要です。
誰が、何を、いつ、どこで、どのように処理をしてどのくらいの時間で終わったのか?
このように、職人の技術を盗むかのように観察しましょう。
手さばきから姿勢、立ち位置、目の動きや足先の向きまでとにかくいろいろな技術を盗むようにしましょう。
そうすれば、きっと今の自分との違いが見えてくるはずです。
現場を知らないキャリアアドバイザーに話をしても何も意味はありません。
もし確認するなら、同じ現場を知る者同士で他の作業療法士や薬剤師などの意見も聞いてみましょう。
きっと彼らも同じように職人気質の考え方を教えてくれるはずです。
自分自身がやっていてよかったと思えるようになるころには、いつしか自分の周りに「教えてください」と「ありがとう」が増えていると思います。
そこまでの体力と精神力がまだ残っていると思うなら、今日からやってみましょう。