看護師の仕事探しの中で、新しい悩みが近年急増しているようです。その悩みは、「転職してもなかなか続かない」という現実。前の職場を辞めた後は新規一転頑張ろうと思っていたはずなのにモチベーションを維持できない。
「自分はもしかしたらどこの職場でも続かないのかもしれない。」
「看護の世界に自分の求める理想の職場はないのかもしれない」
長く続かないことを悩み続けた先には、今の自分の存在価値そのものを否定し始める人も出てきています。
YOUTUBEなどで看護師のルーティーン等を見て辞める前にテンションを上げる努力を続ける人も多い時代です。
でもそもそもそういう事を出せる人って自分の環境が悩みになっていない状況だからこそ、顔を出しても平気だと多くの人が気付いていない。このままでは、自分が何時までも新人で、働きに出る度にまた前の様に辞めてしまうのかもしれないと悩む人は増えているのです。
これまでにも看護師が辞める悩みについて、以下のような内容を書いてきました。
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夜勤という狭い世界の中で人間関係を悩む新人はどこでも同じように悩んでいる人がいる。
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あなたがもし先輩や後輩、周りの職場の人の話を聞いて、自分の今働いている職場の条件がひどいと思っているなら、それだけで移るのは危険。
私は現場で人事担当をしていたからこそ、伝えたい話を綴っています。
今回の記事では、看護師が転職しても続かない悩みについて、出戻りをしてきた人の話を以下の項目でご案内しています。
看護師が転職しても続かない3つの理由
看護師が転職しても続かない時の注意点
看護師が転職しても続かないメンタルケア
もうこの先に自分が行ける場所は限られてきたと悩むほど退職を繰り返している人でも必ず自分に合う職場は見つけられると私は信じています。
看護師が転職しても続かない3つの理由
私と一緒に働いていた方が職場を辞めた後に実際に出戻りの相談をしてきた時の話を軸にご案内していきます。
あなたに思い当たることがあるなら、今後の行動のポイントとして参考にしてください。
やっぱり人間関係は劣悪だった
自分が今いる環境以上に悪い条件なんてなかなか存在しないはずだと思い込んでいた後輩。しかし、現実は全く違ったそうです。合わない人がいる程度ではへこたれない女性でした。
しかし、その彼女が1ヶ月ちょっとでもう限界なんですって相談をしてきた。とても人柄もしっかりしている人だったので、ちょっと話を聞いてあげることになりました。
その時に聞こえてきたのは、以下のような内容でした。
- 次の職場にいる人も結局自分の立場をしっかり守ろうとする人ばかりだった。
- 先輩が嫌な仕事は、絶対やろうとしない。
- 休みでさえ、勤務状況よりも先輩が自分の予定を優先して組んでくることに不満が爆発しそう。
何処のクリニックでもしっかりみんなが平等に休みを取れるようにするのは当たり前の事のはず。それぞれに予定があるし、リフレッシュをさせる事が重要。
それを新人の勤務は勝手に先輩がコントロールするのが当たり前のようにいまだに考えているのは非常に残念な状況。
そして、その状況を放置している現場の管理職が一番私にとっては許せなかった。
ヘッドハンティングの条件とギャップ
「今の仕事には、他の施設から引き抜きのような話しがあったから移ったのに、まさかこんなことになるとは思っていなかった。」
自分に合っているかなんて誰も最初からわかることはありません。でも面接というよりも来てくれと言われて入ったらそれなりに自分で探す時よりも条件が良いと思ってしまう。
しかし、結局は、病棟で人が足りないという状況を緩和したいだけのヘッドハンティングだった。
こんな現実を最初に教えてくれていたら転職なんてしないで今の職場で我慢している方が良かった。
このように、誰でも次の職場には、ある程度良くなる可能性を期待していたはずが、一気に覆された。
こんな声が最近は増えています。
ではこういう場面に遭遇しないためにはどうしたらいいのかをご紹介していきます。
看護師が転職しても続かない時の注意点
長く続かない人に多い転職活動の方法をご紹介していきます。
ネットサーフィンしてスマホから目が離せない人は要注意。
ネットを使う事が本当の成功法ではない現実をご紹介していきます。
次の職場も続かない人の注意点1.方法
近年、看護師に対して、転職サイト以外にエージェントやコンサルタントと呼ばれる仕事紹介みたいな中間マージンを取ろうとする会社が増えている。こういうサイトに登録をして転職情報を探すことは要注意。
正直例外なんてありません。ほぼ全てのエージェントやコンサルタントは現場を知らないただの営業。男性も女性も結局転職をさせることで利益を取る事がノルマのようになっているだけ。
転職者は手数料のコマにしか考えていない。
「良い感じの求人が出てきました」
その現場を何も知らないのに、過去に自分たちが紹介した実績と言いながらほとんどの人が辞めた職場を普通に紹介してくる。
- 滅多に出てこない希少な求人です。
- すぐに埋まってしまう可能性があります。
- 今なら条件も交渉可能です。
ちょっと待ってください。
だったら、なぜわざわざ人材紹介を使う必要があるんでしょうか?そんなに条件が良いと思っているなら、探す人に声をかけてあげる人が出てきても不思議はない。
自分が悩んでいる時には、こういう声が聞こえてくると多くの人は「今が転職の成功のタイミングなのかもしれない」と錯覚してしまう。
これがそもそも大きな間違い。
転職エージェント系のカテゴリーに該当する会社には以下のような内容が代表的。
- 株式会社エス・エム・エス
- ナース人材バンク
- 医療ワーカー
- マイナビ
いろいろあるように見えますが、正直どこも素人しかいないことが多い。
「え?」と何となく怪しいと感じる発言があれば、もう電話してこないでくださいとハッキリ伝えることが重要。
結局、仕事を探しますという言葉は、求人の確認をしているだけの事です。
あなたを欲しいなんて誰も言っていません。
あなたのような人なら一度面接してみようか程度の回答が一般的です。
変な期待をしてはいけないのです。
次の職場も続かない人の注意点2.時期
自分がいつ退職をする?
タイミングについては、他の業種、職種を問わず、以下のようなタイミングが多いです。
1月 | 冬のボーナス貰ってもう限界 |
2月 | 結婚や身内の変化などを理由にしたくなる |
3月 | 新卒受け入れの人事異動 |
4月 | 新しい人間関係で苦手な人の存在 |
5月 | 環境が大きく変わったことを自覚する時期 |
6月 | 自分の休みがすくない等の労働条件に対する不満 |
7月 | 夏のボーナスが少ないと聞いて驚きを隠せない |
8月 | いろいろな職場が気になるシーズン |
9月 | 良い条件があったとかオススメ等を知っていいとこあったらと考え始める |
10月 | 今の自分の生活が落ち着いたしそろそろ転職の活動を考える |
11月 | 強いストレスにそろそろ疲れてしまう |
12月 | マイナビなどで平均のボーナスなど条件が出てきて比較し始める |
このように、1年中自分の仕事を振り返るタイミングが存在する。でもとにかくみんな必死になっているんです。その状況を何も知らない外部の人間が人を商売道具にしている甘い誘いに乗ってはいけない。
次の職場も続かない人の注意点3.環境
現在の職の環境について、看護師は以下のような環境で働く人が多い。
- 日勤のみ
- 夜勤あり
- 早番、遅番あり
上記が時間の問題。
さらに、労働の環境も違いがあります。
- 病棟勤務
- 救急等の処置や手術専門
- 外来
もっと言えば、診療科による違いもあるのです。精神科と内科、耳鼻科、小児科、整形外科、脳神経外科、泌尿器科、肛門科等はすべてやっていることも大きく違うわけです。
当然、働く場所を選ぶ上では、自分のベストを満たすためにいろいろ探すと思います。
でも最も重要なのは、何だと思いますか?その答えは、医師との人間関係なんです。
あなたが働けないと言って、その言葉に対して、きちんと現場を管理しようとしてくれるのかが重要な問題。すべての人が納得する答えを期待するのは難しい。
しかし、過去にその人のせいでやっていけないと言っているのが当たり前となっている状況に何もしようとしない人なのかどうかは問題視されるべき点ではないでしょうか?
この点に全く関心を持たない職場は、大抵在籍者の年数に差があります。
これはいくら何を言っても結局は同じ問題を繰り返す人が多い事を意味します。
この点は、新しい職場で面接をする時に確認をする事をおすすめします。
看護師が転職しても続かないメンタルケア
多くの看護師が悩む仕事が続かないという現実。当然、自分の将来の結婚や子育てのためにも少しでも安定した仕事が欲しいと思う人は多いはず。
でも自分がつぶれてしまうよりも先にまずは環境を変えようと退職を決意する人は多いはず。
そんな時に、私ならどんなことをアドバイスするのかをご紹介していきます。
メンタルケア方法1.ジムに通う
現代社会において、メンタルケアを必要とする人は多くなりました。その原因は何か?この答えとして、以下のような面白い
まずは自分の職場でじっくり総務や信頼できる医師と相談をする事が最初の第一歩であることを私はお伝えしたいのです。
男性ホルモンが注目されている時代ですよね。増えすぎると抜け毛等の原因になるとも言われているのですが、うつ病などにならないための感が買えたとしては男性ホルモンが必要。
希望がわかないとかやる気が出ない、仕事に行きたくない等の人が増えているのは、やはり運動不足が原因の一つとされているのも現実の問題と言える。
社会人になって車で移動して、ほとんど歩かない。病棟の中でも診療所の中でもあわただしい動きを必要とする人とほとんど診察室付近で1日の仕事が終わる人では運動不足の違いは顕著になっているはず。
だからこそ、まずは自分の体の内部をきちんと筋肉量を含めて体調コントロールをする事をおすすめしたいのです。
メンタルケア方法2.服装に注意
自分の体のケアって、意外と自分の服装からも影響があるんです。ナースの方に多い服装の一つとしてタイト系のパンツを履いて出勤する人は多いと思います。
意外と女性の服装とホルモンのバランスは影響があるんです。
ナース服でもストッキングなどを普段身につける人は多いはずです。常に締め付けられた環境にいるよりも一旦開放させる服装を心掛けることも大切な体の対処法となります。
ぜひ一度実践して試してみてください。
メンタルケア方法3.高たんぱく
基本的に、食生活を気を付けたいなら、自分の体に対して、高たんぱくを心掛けるほうが良いです。筋トレをする医師との話の中では、特にこの食生活に対して気を付けている先生も多かったのが特徴です。
メンタルが弱いと患者さんと向き合う事が苦痛になってしまう事がありますよね。でもそんな自分を鍛えることで常にモチベーションを高くすることを意識している先生がいました。
その先生はとにかく高たんぱくでシンプルな食事を心がけているのが特徴でした。
あなたの食生活はついついベジタリアンメニューでダイエット志向になっていませんか?
決して美容に関してもベジタリアンにしたらキレイになるとは言い切れません。その分、不足する対象が自分のストレスに対しての抵抗力を落としてしまったら元も子もないですからね。
いつまでも新人で転々と職場を変えることを繰り返すだけの日々は辛い。でも辞めてよかったと思えることもたくさんあると思う。一生続く仕事なんてほとんど存在しない時代。やめるのも当たり前とする現場側の考え方。
だったら、労働する側がそこまで気を遣うのもばからしい。