看護師になってから、以下のような相談は人事にも多く聞こえてきました。
- ミスを繰り返すのが怖い
- 向いていないのかもしれない
- 看護師としてやっていけるか不安
- 看護婦長等人間関係のストレスで辞めたい
人間は、どの業界で生きていく上でも全く不安のない状態で生活するのは不可能。
しかし、不安を消そうとするとさらに負の連鎖にはまっていく。
不安は、消すものではありません、
打ち勝つためには、上手に付き合う方法を身につけることが近道。
では具体的に何をしたらいいのか?
この答えを医療現場で人事担当をしてきた時期に話していた内容からご案内していきます。
これまでにも不安については、以下のような記事を書いてきました。
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今回の記事では、看護師が現場で不安で仕方ない時、どうしたらいいですか?
この答えとしてアドバイスをしてきた内容を下記の目次でご紹介しています。
不満の原因|看護師の現場の悩み
不安の対処法は受け入れること
自分らしく生きるための思考術
不安の原因|看護師の現場の悩み
このブログ内では、人、モノ、お金、時間という4つを理想の未来にするための考え方をご紹介しています。
よくある悩み
現場では、以下のような悩みが主でした。
- 人間関係(病棟、外来、手術室、ICU等それぞれの狭い環境下)
- 過剰労働(残業、急なシフト変更等)
- 金銭問題(残業代や夜勤手当等)
- 組織の体制(年功序列の強さ)
- 将来性への不安(満床率や看護体制の変更)
上記の不満の声が聞こえてくる。
どの問題も即時に解決できることはない。
この現実を知って、結果的に何も変わらないと悟る。
「結果的に、雪だるま式にマイナス御考え方が大きくなってしまった。」
このように、退職理由に発展しているのが残念だった。
不安の対処法は受け入れること
よくある負の連鎖の正体
不安は、負の連鎖になることが多い。
失敗が多い対処法は、次のような思考が原因。
- 打ち勝つ(乗り越える)
- 自分を変える
これらは、ポジティブにも見える。
でも無理に自分を奮い立たせることは、逆効果になることも多い。
なぜか?
自分の許容量以上に背負う状態になる可能性があるから。
おすすめの対処法
ではどうすればいいのか?
- 不安を抱えている自分を客観的に観察する
- 今の自分には何もできないと置き換える
- 自分が納得できる行動を考える
- できることから動き始める
これが頭の中にある不安を最小化することが可能になります。
自分らしく生きるための思考術
私自身も医療現場にいました。
医療現場には、以下のような有資格者がいます。
- 医師
- 看護師
- 薬剤師
- 放射線技師
- 作業療法士
- 理学療法士
上記を含めて多くの有資格者たちと仕事をしてきました。
自問自答を繰り返す。
この行動の先にたどり着いてほしいこと。
それは、「自分らしく生きるための行動の計画をまとめる」
私も一時期うつ病だと自覚する以下の症状を経験しました。
- ひどい不眠症
- 動悸、息切れ
- 吐き気
- 唐突にひどい不安状態になる
等に見舞われた。
しかし、その場の自分をどうおさめるかは、この言葉がすべてでした。
「大丈夫」
「怖くない」
まるで、小さい子どもが親の胸の中にいる時に落ち着く言葉。
大人になって、そんなことを考えるのは恥ずかしい。
こう思うかもしれない。
でもかっこつけないで、自分の中にある恐怖や不満は、包み込むことが大事。
「自分よりつらい人はたくさんいる。」
極論で言えば、今四肢があって自由に動けることに感謝しよう。
この気持ちが最低ラインになれば、変わってくる。
パワハラ、モラハラに悩む方へ
もし現場の人間関係で過剰な叱責などを受けている。
この場合は、別の対処法も知っておくことが大切。
あなたらしく生きる方法はあります。
もし気持ちがおさまらないという人がいたら、私にもお気軽にご相談ください。
現場を知る者として、話を聞いてあげるだけでも違うと思います。
新人ナースが働く時に必要な覚悟
- 家族の中に医療従事者がいない
- 親しい先輩もいない
専門学校や短大に卒業。
就職先が決まった後にも不安はたくさんある。
- 患者さんとの接し方
- 働く現場の業務の流れ
- 患者の家族の目の前で働くプレッシャー
コロナ禍では、就職した後でなければ実技が身につかない。
コミュニケーションさえままならない状態。
この状態に毎日患者のケアを行う。
現場の第一線で仕事をするのがやりがいと感じられる人は少ない。
人付き合いが苦手
医療や介護の知識だけで勤務が成り立つ仕事ではありません。
むしろ、プレッシャーを感じることのほうが多い。
最初は、さまざまな指示をもらう事が中心。
その中で良い関係を築くには、その場その場の対応が重要。
教育制度に対する不満
院内で不満やストレスについてアンケート形式の質問を実施したことがあります。
この時、新人に多かったのは以下のような悩み。
- 上司のご機嫌取りに疲れる
- 質問に対する答えが人によって異なる
- 質問してくれて良いと言いながら、指導を求めると厄介そうな態度。
こんな悪い典型例に苦労する人の声が多い。
新人看護師の退職理由|辞めた後再就職する人と異業種転職して幸せになった実話
頑張ってみたいと思うことはよいこと。
しかし、検索していると、万年募集をしている医療機関が全国にあります。
これは、以下の体制がよいとは言えない。
- リーダーと新人のコミュニケーション
- 頑張った分に報酬が合っていない
- モンスターのような人が強い権力を持っている
こんな状態になっているから、医療現場は、やる気のある人でも自分自身に合っていないと辞めていく。
看護師は優しい人ほど辞める業界?長く続かない人の特徴や退職理由
技術だけではどうすることもできないことが多い。
こんな悩みが出やすくなっている現場になっている。
実際に、前向きな人でも以下のような悩みで退職している。
- 施設や法人の方針に納得できない。
- 今後の自分の成長が期待できない
このように、現場でミスが多いとか向いていないと考える人よりも先に仕事ができる人が辞めているような現場も多い。
結局、マニュアルも作りにくい現場だからこそ、個人に差が生じやすい。
どこか職人思考の人に向いている仕事になっているのです。
あなたが今後の将来に明るい希望を持っているなら、その頑張りには期待したい。
でもそういう人ほど心が折れてしまうことも心配される。
真面目な人ほど鬱になってしまう。
仕事ができる人ほどすぐに辞める
こんな流れがあれば、あまり背負いすぎずに見切りをつける勇気も大切です。