- 医療レーザー脱毛なら医療機関だからトラブルにならないって本当?
- レーザー脱毛なら永久脱毛ができるって書いてあるけれど本当にツルツルになるの?
- ヤケドや肌トラブルが起こらないって本当?
過信してはいけません。
今回の記事では、消費者センターによって公開されている医療脱毛のトラブル(危害)についてご紹介します。
医療機関のレーザー脱毛による危害
色素沈着が残った
ネットで見つけた美容外科クリニックでひざ下のレーザー脱毛を契約。皮膚科と書かれていたため、エステサロンより信用できると思った。4回受けたが脱毛の効果がほとんど感じられなかったため、最後の施術の時に効果がないと伝えたところ、レーザー機器の出力を上げたようで、帰宅後から肌がひりひりし、2、3日したらやけどのように腫れた。クリニックに連絡したところ、しばらく様子を見るようにとの事だったが、色素沈着が残ってしまった。
国民生活センター
(受付年月:2016年10月、被害者:東京都・40歳代・女性)
硬毛化のあとにやけど
インターネットで検索した美容クリニックでレーザー脱毛のコースを契約。2~3回目くらいに、硬毛化という現象が表れたため、強いレーザーを当てると言われた。硬毛化については、事前に説明を受けていたが、発症する人は少ないと言われたので、あまり気にしなかった。強いレーザーを当てるため、施術は半年に1回となった。5回目の施術の後、皮膚が赤くただれ、やけどのようになった。クリニックで見てもらったところ、初めに診てくれた人は、レーザーによる炎症だと言ったが、その後、他の人から、体質によるアレルギーだと言われた。別の皮膚科に診てもらったら、レーザーによる炎症であると言われた。
国民生活センター
蕁麻疹になって完治に半年
近所の皮膚科でひざ下のレーザー脱毛を受けた。医師から施術内容については何も説明がないまま、女性スタッフが施術を行った。足がやけどのようになったが、4日目には腫れが引いたので、2回目の施術を受けた。施術後同じように赤くなり蕁麻疹がでた。レーザーの跡が残り、スカートがはけない状態になった。医師に相談したところ、蕁麻疹はレーザーによる皮膚の反応で1カ月で治ると言われた。週1回通院したが良くならないので、別の病院を受診すると、完治するのに半年かかると言われた。
国民生活センター
今出ているのはほんの一部です。
医療とエステでトラブルの件数を比較
医療なら安心なのかという考え方については、決して医療機関だから安心とは言い切れなくなっている気がします。
その理由は以下のデータを見たことで実感しました。
上の表を見ると、治療期間として1ヶ月以上を要するような危害は医療機関の方が割合が多いのが現実です。
結果、やけどなどのトラブルについては、出力が強い分、トラブルにもつながりやすい可能性があります。
医療レーザー脱毛だから安心ではない?
医療レーザー脱毛だから安心とは言い切れません。
結果的には施術のミスや剃毛等の事前処理でミスがあれば、トラブルになる可能性は否定できません。
つまり、施術者次第というのが答えになります。
発がんや臓器への悪影響という心配は不要であると伝えているクリニックの説明がありますが、その他の毛嚢炎や硬毛化などについては、クリニックによっては、リスクを紹介しているコラムもあります。
医療機関とサロンはどっちが先?
少しでもトラブルを避けるためには、出力を抑えた機器であり、粘膜のやわらかい部分に対しては特に慎重に対応してもらうことが重要です。
出力が弱い方法を選ぶなら、サロンのほうがおすすめです。
「痛いほうが効果がある」は嘘
痛みがあると伝えた時、「痛いほうが効いている」という説明を受けていたらそのサロンは解約しましょう。
【痛みの原因を知っておく】
痛みを伴う原因を知るとわかってくると思います。
- 皮膚の痛みと毛根や毛自体は関係ありません。
- 痛みは神経への刺激の結果である
- 毛根や毛自体に痛みは関係ない
つまり、施術の痛みと脱毛効果は関係ないと伝えている医師も多いです。
医療現場でもカウンセラー、看護師等から安易にこんな説明を受けていたら危ないので注意しましょう。