- キャリアビジョンの考え方がわからない。
- キャリアビジョンの書き方にテンプレートはあるのかな?
- 転職したら、5年後10年後のキャリアビジョンは変えなければいけないの?
仕事が続かない、すぐに辞めたくなる人は増えています。
住宅ローン審査基準を見ても、転職率の高さが見えてきます。
ひと昔前なら、勤続年数3年以上が必須条件でしたが、コロナ禍になってから、1年以上でも対象になりました。
今回の記事では、キャリアビジョンの意味や由来、考え方や書き方等をわかりやすく解説します。
キャリアビジョンとは?意味や由来
キャリアビジョンの意味
キャリアビジョンとは、自身の将来におけるキャリアや職業に関するビジョンや展望のことを指します。
個人が自己の人生やキャリアに対して明確な目標や方向性を持つことの重要性を強調しています。
キャリアビジョンの概念は、組織や企業のビジョンと同様に、個人の成長や達成感を促進する役割を果たします。
キャリアビジョンの考え方
キャリアビジョンの考え方は、自己の価値観、関心、スキル、経験、および目標を総合的に考慮してキャリアの方向性を定めるものです。
個人のキャリアビジョンに必要な要素
個人のキャリアビジョンは、
- 自身の適性
- 情熱
に基づいて設計されます。
将来の目標や成果を明確にする役割を果たします。
キャリアビジョンの書き方
書く際には、以下のポイントに留意することが重要です。
具体例
抽象的な目標ではなく、具体的で明確な目標を設定しましょう。
長期的な計画 | 短期的な目標ではありません。 将来の5年後、10年後の展望について書いていきましょう。 |
意義 | 自分自身の価値観を明確にしましょう。 信念を書きましょう。 キャリアに対する意義や目的を明確にします。 |
柔軟性 | 変化することがあります。 転職などがあっても柔軟にアップデートできるようにしましょう。 |
自己評価 | 自身のスキルや関心のあること パーソナリティ などを評価しておきましょう。 |
パーソナルな意義 | 自身のキャリアの意義を見出すことも大切です。 |
経験と成長 | これまでの経験と自己の成長や発展につながる機会や経験を考慮します。 |
目標の具体化 | キャリアビジョンは具体的な形で残しましょう。 |
自己マーケティング | 自分の強みや成果を他人に伝えるためのコミュニケーションスキルは必須です。 |
ライフワークバランス | 仕事とプライベートのバランスを考慮しましょう。 |
継続的な評価と修正 | 定期的にキャリアビジョンを評価しながら、必要に応じて修正、調整を行います。 |
自己信頼 | 自分の能力と成功への自信を持ちましょう |
モチベーションの維持 | インスピレーションやサポートを受ける方法を見つけましょう |
時間管理 | 実現するためには、時間の使い方も含めて計画を立てましょう。 |
キャリアビジョンがない人の特徴
キャリアビジョンがない人には、以下のような特徴が見られる場合があります。
方向性の欠如
将来のキャリアや目標に対して明確な方向性を持たないことを意味します。
- 自由に生きたい。
- その時の気分や感覚を大事にしたい。
- 行き当たりばったりくらいがちょうどいい。
- 計画に縛られて生きるのがめんどくさい。
といった考え方の方もいらっしゃいます。
達成感の欠如
自身の成長や達成感につながる明確な目標がない方が多いです。
- 他人から褒められたことがない
- 認められたことがない。
- 自分のやってきたことに自信がない
人生の中で、自分自身が成長したと感じられる経験がないと、将来を考える時にもネガティブな感情が先になってしまうのです。
意義の欠如
自身のキャリアがどのように社会や自己に対して意義を持つのか理解していないと将来は見えません。
- 自分の存在価値がわからない
- いてもいなくても同じ気がする
- 社会から必要とされていない
等の感情が芽生えている方は、意義の欠如が見受けられます。
モチベーションの低下
目標やビジョンの欠如により、モチベーションが低下してしまいます。
- どうせ目標を立ててもうまくいくはずがない
- こんなことをしてもまたすぐに忘れる
などと考えてしまい、書こうと思っても途中でやめてしまう人も多いです。
5年後10年後のキャリアビジョンの作り方
5年後や10年後のキャリアビジョンを作るためには、以下のステップを考慮すると良いでしょう。
自己評価のやり方
自分を客観的に観察するには、以下のような内容を箇条書きにしてまとめましょう。
スキルの洗い出し | 自身が持っているスキルを整理しましょう。 仕事上での経験 専門知識 コミュニケーション能力 リーダーシップスキル など、幅広い領域にわたるスキルを考慮しましょう。 過去の実績 業務で取り組んだプロジェクト も振り返りましょう。 |
関心・興味の明確化 | 自分が何に興味を持ち、どのような仕事に魅力を感じるのかを考えましょう。 特定の業界や職種、テーマに対して興味を持っていることをリストアップしておきます。 |
価値観の把握 | 自分の価値観や信念を明確にすることも重要です。 仕事において重要な要素 優先すべき価値観は何かを考えます。 自身の理念や倫理観を振り返りましょう。 |
強みと成果の分析 | 自身が得意とすることや過去の実績、成果について考えます。 他人からの評価やフィードバックも参考にすると良いでしょう。 自身の強み 成果 をピックアップします。 それをキャリアプランに活かす方法を考えましょう。 |
パーソナリティの理解 | 自分のパーソナリティタイプを調べます。 特性を理解することが重要です。 自分自身がどのような環境に適しているのか? どんな役職、役割に適しているのか? 自分自身がどのような働き方を望んでいるのか? 組織文化に適応しやすいのか? などを考慮しましょう。 |
フィードバックの収集 | 自分の上司や同僚、友人からのフィードバックを積極的に収集しましょう。 他者からの視点 友達からの意見 上記の要素も自己評価に役立つことがあります。 |
自己分析の振り返り | 上記のステップを踏んで自己評価を行いましょう。 洗い出した情報を総合的に分析しましょう。 自分のスキル 関心 価値観 強み 成果 パーソナリティ 上記の要素に基づいて、どのようなキャリアパスや職業が自身に合っているのかを考えます。 |
転職とキャリアビジョンの関係性
転職を考える際には、キャリアビジョンとの関係性を考慮することが重要です。
転職先の企業や職種が自身のキャリアビジョンに合致するかどうかを判断することが必要です。
キャリアビジョンを持って転職をすることで、より自己成長や達成感を感じることができるでしょう。
転職はキャリアビジョンを実現するための行動の一つとして捉えることができます。
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キャリアビジョンにプラスになる転職
自分の人生にもキャリアにも役立つ転職は、以下の条件を満たしています。
目標に合致 | キャリアビジョンに沿った職種や業界に転職する。 自身の目標や理想に近づくことができます。 |
成長機会 | 新しい職場で学びたいことが明確になっている。 新しい役職やポジションなど成長の機会が豊富である。 こうした条件なら、スキルや経験を向上させることができます。 |
パーソナルフィット | 転職先の組織文化や働き方が自身に合っている。 ワークライフバランスや働きやすさが向上している。 |
新しい挑戦 | 新しい職場や役割で自身を試せる。 ステップアップやキャリアの飛躍を実現する機会がある。 |
キャリアビジョンにマイナスになる転職
以下に該当する場合には、これまでに計画した内容を根本的に見直す必要があります。
目標に反する | 計画とは異なる職種や業界に転職する。 自身の目標や理想から逸脱いる。 業界未経験、知識なしの職場に転職する。 |
スキルマッチング不足 | 転職先の仕事内容 求められるスキル 上記2つが自身に合わない この状況では、自分のスキルセットを活かすことができない場合があります。 |
パーソナルフィット不良 | 新しい職場の文化 オフィスワーク、車通勤、公共機関の移動など出社方法の変化。 単身赴任や引越し、寮生活など住環境の変化。 フルリモート、在宅ワーク、出社など働く環境。 自身に合わない環境を選ぶことでストレスや満足度の低下を招く可能性があります。 |
キャリアプランの停滞 | 転職先での成長やキャリアパスが限定的である。 自己成長やステップアップの機会が見込めない。 このような環境下に身を置くことで、今後の可能性が制限される場合があります。 |
もちろん、業界未経験や知識経験ゼロの業種、職種に挑戦して成功する人もいます。
しかし、そういう人は、自分自身のことをこれまでしっかり見つめ直す機会を作っていなかったのかもしれません。
まずは、自分自身の向き不向きや傾向と対策を考えることが重要です。
自分一人で考えるのではなく、賛否両論問わず、さまざまな人からたくさんの自分を教えてもらうことで、他人からそんな風に見えているのかと思えることもあります。
人生は一度きりです。
自分自身の人生がよりよくなる生き方を見つけましょう。