新人看護師にとって、1年目は最も辛い時期と言われるほどです。
- 仕事内容
- 人間関係
- 待遇
など、様々な壁にぶつかります。
辞めたいと思うことも少なくありません。
今回の記事では、
新人看護師が1年目によく感じる「もう辞めたい」という気持ちになる理由
乗り越えるためのヒント
についてわかりやすく解説します。
診療所、総合病院、美容クリニックまで多くの医療現場で人事を経験してきたからこそ伝えたい現実を綴っています。
新人看護師が1年目にやめたい理由
新人看護師が1年目によく感じる「もう辞めたい」という気持ちの理由は、いろいろあります。
主な理由としては、以下の5つが挙げられます。
- 仕事内容
- やりがい
- 人間関係
- 待遇面
- プライベート
それぞれの具体的な悩みをわかりやすく解説します。
仕事内容
- 覚えることが多すぎる
- ミスを連発して自信喪失
- 想像以上にハードな業務
- 患者対応の難しさ
- 責任の重さに押しつぶされそう
やりがい
- 長時間労働で疲れて感じる
- 患者からの感謝の言葉が少ない
- 成果を実感できず、モチベーション低下
- 日々の業務に追われ、目標を見失う
人間関係
- 先輩からの厳しい指導
- 同僚と合わない
- 職場環境の悪さ
- コミュニケーション不足
- 孤独感
待遇面
- 給与が低い
- 夜勤や休日出勤が多い
- 休暇が少ない
- 福利厚生が充実していない
- 昇給制度が不明確
プライベート
- 仕事とプライベートの両立が難しい
- 常にオンコール状態
- 休息時間が少ない
- ストレス発散できない
- 体力・精神力が限界
もうやめたいと思うきっかけ
仕事内容では、覚えることが多いです。
ミスをしてしまうこともあります。
患者対応に自信が持てないこともあります。
つまり、
- 成長よりも失敗が怖くなってしまう
- 向いてないかもしれないと感じる(自信が持てない)
などがきっかけ**となります。
やりがいでは、長時間労働で疲れてしまい、患者からの感謝を実感できないことなどがきっかけとなります。
人間関係では、
- 先輩からの指導が厳しいこと
- 同僚とうまくいかない
などがきっかけとなります。
待遇面では、
- 給与が想像していたより低い
- 夜勤や休日出勤が多い
などがきっかけとなります。
やめたいと思った時の対処法
新人看護師がもう辞めたいと思った時は、以下の対処法を試してみましょう。
先輩や上司に相談する
悩みを共有することで、解決策が見つかることもあります。
しかし、1年目でしんどい、きついと感じる人の多くが、現場で相談できる人がいないと口にします。
つまり、新人いびりやいじめの的になるケースもあります。
同期と励まし合う
同じ境遇の人が次々とやめていく。
いつの間にか、自分一人になっていた。
こんな職場も珍しくありません。
病棟でも外来でも関係なく、話せる人もいなくなってしまう。
結果、作業療法士、理学療法士、放射線技師などと話をする人もいます。
しかし、外部で、話をしている姿を見られて、また嫌味を言われてしまった。
こんな状況に追い込まれてしまうと、気持ちが楽になる時間がありません。
リフレッシュする
休暇を取るのも難しい。
趣味がない。
友達と休みが合わない。
社会人になって、誰かと何かを楽しんだりして、気分転換をすることが難しくなったと感じる人も多いです。
結果的に、一人で抱えこんでしまうケースが多いです。
転職を検討する
状況が改善されない場合は、転職も選択肢の一つです。
というよりも早く退職して、心と体を休めることをおすすめします。
1年目の看護師がやめるタイミング
すぐに辞めるのは避けたいほうがいい?
半年から1年程度は様子を見るのがおすすめです。
こんな言葉をかけられても、精神的に限界を迎える人もいます。
転職を検討する場合は、次の点に注意しましょう。
- 理由を明確にする: なぜ辞めたいのか、自分自身で理解しておきましょう。
- 条件を整理する: 希望する勤務地、給与、仕事内容などを明確にします。
- 情報収集をする: 転職サイトをチェックしておきましょう。
1年目の転職は困らない?
1年目の転職は難しいというイメージがありますが**、看護師の場合は比較的容易です。
人手不足が深刻なため、多くの医療機関が新人看護師を積極的に採用しています。
すぐ辞めるから採用しない。
こんなことを言っていられる余裕があるなら、人手不足とは言いません。
無理をせず、どんどんやめましょう。
転職エージェントは使わない方が良い理由
転職エージェントは便利なツールですが、新人看護師の場合は必ずしも必要としません。
自分でエントリーをしたほうが採用される確率は上がります。
エージェントを利用するデメリット
転職エージェントの中には、以下のような担当もいます。
- 離職率が高い現場も「いい職場」と案内する
- 決済が早い現場を優先して案内するだけの担当者は多い。
- 医療現場を一度も見たこともない担当は多い。
- 病院と診療所の違いすら知らない担当も多い。
このような人が、あなたの次の職場を探している可能性があります。
さらに、採用された場合、医療機関側が年収の20%~45%という高額な手数料を支払います。
結果、採用されたとしても、採用先でのプレッシャーはかなりのものになります。
つまり、エージェントを使うメリットはほぼゼロと言っても過言ではありません。
まずは自分で探すことをおすすめします。