毛孔性苔癬は、二の腕や太ももなど、皮膚の毛穴に一致した小さなブツブツができる皮膚疾患です。
通称「さめ肌」と呼ばれています。
見た目が気になる方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、
- 毛孔性苔癬の症状
- 原因
- 治療法
- セルフケアのポイント
について詳しく解説します。
毛孔性苔癬とは
毛孔性苔癬は、皮膚の毛穴に角質が詰まってできる皮膚疾患です。
思春期に多く見られますが、大人になっても発症することがあります。
毛孔性苔癬の症状
- 二の腕や太ももなど、皮膚の毛穴に一致した小さなブツブツができる
- 触るとザラザラしている
- かゆみはほとんどない
- 症状は悪化したり、改善したりを繰り返す
毛孔性苔癬の原因
- 遺伝的な要因
- 角質の異常
- 皮脂の分泌過剰
- ホルモンバランスの乱れ
ここでは、毛孔性苔癬の原因について詳しく解説します。
遺伝的な要因
毛孔性苔癬は、遺伝的な要因が関係していると考えられています。
家族に毛孔性苔癬の人がいる場合、発症リスクが高くなります。
角質異常
毛孔性苔癬は、毛穴の角質が異常なほど厚くなり、毛穴を詰まらせてしまうことが原因で発症します。
皮脂の分泌過剰
皮脂の分泌過剰も、毛孔性苔癬の発症に関与していると考えられています。
皮脂が毛穴に詰まると、角質がさらに厚くなり、毛孔性苔癬が悪化します。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスの乱れも、毛孔性苔癬の発症に関与していると考えられています。
思春期や更年期など、ホルモンバランスが乱れる時期は毛孔性苔癬が悪化することがあります。
その他
乾燥や紫外線の影響も、毛孔性苔癬の発症や悪化に関与していると考えられています。
毛孔性苔癬の治療法
- 根本的な治療法はない
- サリチル酸や尿素配合の外用薬
- ケミカルピーリング
- レーザー治療
ここでは、毛孔性苔癬の症状に合わせた治療法を詳しく解説します。
1. 外用薬
- サリチル酸:角質を柔らかくする効果
- 尿素:角質を保湿する効果
- AHA:角質を剥離する効果
- ステロイド:炎症を抑える効果
ケミカルピーリング
- 薬剤を使用して角質を剥離する
- 毛穴の詰まりを解消する
- 肌のターンオーバーを促進する
レーザー治療
- メラニン色素や毛穴の開きを改善する
- 凹凸を改善する
症状別の治療法
- 軽症:外用薬
- 中等症:外用薬 + ケミカルピーリング
- 重症:外用薬 + ケミカルピーリング + レーザー治療
治療のポイント
- 医師の指示に従って、正しく治療を行う
- 症状に合わせて治療法を変更する
- 根気よく治療を続ける
毛孔性苔癬のセルフケア
- 保湿をしっかり行う
- ゴシゴシこすらない
- 紫外線対策をする
- 規則正しい生活を送る
- バランスの良い食事を摂る
ここでは、毛孔性苔癬のセルフケアのポイントを詳しく解説します。
保湿
- 肌を柔らかくし、角質の詰まりを解消
- セラミドやヒアルロン酸配合の保湿クリームを使用
- 顔や頭皮は、洗顔後すぐに行う
- 背中や胸元は、入浴後すぐに行う
紫外線対策
- 紫外線は、毛孔性苔癬を悪化させる
- 日焼け止めを塗る
- 帽子を被る
生活習慣の改善
- 睡眠不足やストレスを解消
- 規則正しい生活を送る
- バランスの良い食事を摂る
- 適度な運動をする
- アルコールやタバコの摂取を控える
その他
- ゴシゴシこすらない
- 化学物質を含むスキンケア製品を避ける
- 温かいお湯での入浴やサウナを避ける
セルフケアで効果が出ない場合
- 皮膚科を受診する
- 医師の指示に従って治療を行う
毛孔性苔癬は、根気よくセルフケアを続けることが大切です。
上記のポイントを参考に、自分に合ったセルフケアを見つけて、症状の改善を目指しましょう。
セルフケアで効果が出ない場合や、症状が気になる場合は、皮膚科を受診して、適切な治療を受けましょう。