今いる社員に限って段階を無視して突然辞めてしまう人なんているはずがない!
こんなことを経営者や中間管理職の担当者が口をそろえているとしたらそれはかなり危険。
急に辞めるという事を言っている時点でそもそも社員の悩みや不安になっている心情に寄り添う気持ちがありません。
急に辞めると思っている人の特徴は何か?
サインがあるとしたらどうすればいい?
こんな内容を少しでも知ろうとすることが最初の一歩です。
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急に仕事を辞める人はいるのが普通
退職に対して、順序を守ろうとする人は少ない時代ともいえる。
優秀な人ほど辞めるという声も今は当たり前に聞こえてくる。
仕事のできる人から辞める職場の特徴と辞めてほしくない時の対処法
他にもおとなしいと思っている人が急に辞めるという声も最近はかなり多くなりました。
急に仕事を辞める人の心理は同じ?
思い立ったが吉日のごとく、ある日突然仕事に来なくなった。
突然有休を取得すると言って、そのまま退職になってしまった。
こんな時、同僚や部下にこれまでの流れや違和感等を確認しても多くの人が口をそろえて、こう口にする。
「いや、別に変わったことはありませんでした。」
しれっとそんなことを言っている中にも女性の多いの職場では、嫌がらせやいじめが当たり前のように行われていたという事例も珍しい話ではない。
- 業務内容に対する不満
- 人間関係のストレス
- 会社の将来性への不安
- 理念や意識などの考え方の違い
- モラハラ、パワハラ
- 目標を見失った
- レベルが低いと判断した
それぞれに必ず何か感じていることがあるのです。
でもその不満や悩みを誰にも何も悟られないようにしていただけの事。
突然仕事を辞める人の特徴は仮面上手
おとなしいタイプの人が急に辞める。
真面目な人が突然辞めると言ってきた
淡々と仕事をこなす人だったのになぜ?
社内だけでなく、社外でも周囲に敵を作らない人だったのに!
こんな人づきあいすら問題もなく、与えられた仕事もこなすような人にはある特徴がある。
それは、報告、連絡、相談をきちんとこなしている。
人間、誰からも好まれるようにふるまうというのはなかなか難しい。
苦手なタイプや嫌いな人に対しては近づくことも話しかけることもしなくなっていくという声は多い。
でも突然辞めるような人は、そういうそぶりを見せることが自分の悩みを見せることだと感じているからこそ、見せない。
急に仕事を辞める人は兆候を隠す
社内でも人気者ではないが、目立たないというほどのものではない。
こんな人でも急に辞めると言われた印象が残る人は、結局以下のような点を意識している。
- 挨拶をする人を限定する
- 笑顔で接する機会を作らない
- 口数が減ったと思わせない
- 人づきあいが悪くなったと言わせない
- 髪色や服装などに変顔与えない
- 個人的な用事などを悟らせない
- 会議などで黙るという事をしない
- デスク周辺は普段と同じ状態
- 辞める直前までは新しい事もすべてこなす
このように、辞めることを考えていると相手が察するような初歩的な事をしない。
むしろ、仕事では常に同じ感情のままただ淡々と過ごすことに徹する。
これができるからこそ、急に辞めると思われるのです。
急に仕事を辞められたら会社はどうする?
優秀で仕事ができると思っていた新人や社歴がある社員がなくなったらどうなるのか?
この時、社員の扱い方が極端に違う会社ほど以下のような事を悩む。
- 人員の補充に迷ってしまうしなかなか穴が埋まらない
- 仕事の引継ぎなどに混乱が生じる
- 残された人に不安と負担が押し寄せる
つまりは、その人以外の人にも不測の事態に備える準備ができていない。
その人がいる間は、とにかくその人に任せておけばいい。
こんな放置しているような管理体制だから、辞めていくということを会社は自覚していない。
急に辞められるのを防ぐのは無理
急に仕事を辞めるような社員を作らないように必死に会社は組織的に何か対策を考える。
すると、上場企業や大手、ワンマン経営者ほど以下のようなことを考える。
- 社内規則を強化する
- 退職届のタイミングを指定する
- 退職までの猶予期間を長めにするように指示させる
- 有休消化を認めさせないようにする
こんなことを平然と行おうとするのが多い。
つまりは、社員の声や意見に耳を傾けるという姿勢は全くないのです。
こんな組織なのかと残された社員たちも困惑する。
この先には、また負の連鎖が始まる。
社員のサインを見抜くというよりも、人間観察をきちんとできる人が中間管理職をやっていない。
ただ長くいるからその人に順番が回ってきたみたいな人事を行っている限り、その会社で同じ問題はずっと改善しない。
急に辞める人の心理を把握できる人が激減
- 人のことまで考えていられない
- 自分のことだけで精一杯
- 自分さえよければいい
- 自分に意見する人とはうまくやっていけない
コロナ禍以前からもうすでにこうした現場の動きはわかりやすくなってきた。
わかりやすい表現がある。
「あの子は上司のお気に入り」
こんな差別的な表現がまかり通る世の中になっていることがおかしいのです。
でもこれは、あくまで出世をするためには媚びる、意見しない、イエスマンになるという事なかれ主義を認めてきた組織の問題。
こんな状態の社会が早めに辞める人の心理を見つけ出すなんて口頭テクニックでしかないのです。
つまりは、問題の解決になるような打開策を今すぐ用意することができる現場はほとんどないのです。