- 仕事を辞めたいけど、今辞めると転職に不利になるのかな?
- 前職でも1年目、2年目で辞めてしまったけれど、今回も試用期間中で辞めたい
- 自分の将来なんて想像できない
「社会人になる前には、夢や希望があったはずなのに、今は将来どんな仕事をしたいとかどういう働き方をしたいかなんて考えられない。」
新卒や第二新卒だけの悩みではありません。
国家資格取得後でも、向いてないとか二度とやりたくないといって異業種に転職する人も珍しくありません。
20代、30代、40代と年代を問わず、みんな同じようなことを考えています。
今回の記事では、キャリアプランの考え方をわかりやすく解説します。
キャリアプランとは?
キャリアプランとは、別の言い方で、「キャリアパス」とも呼ばれています。
経営学用語の一つですが、企業側で目標とする職位や職務にたどり着くためのステップやプロセスを意味します。
キャリアプランの意味
「キャリア」とは、一般的には、職歴や経歴を意味しますが、広義の意味では、「個人」が「人生」を通じて持つ連続した経験を指します。
つまり、「自分の将来の理想像を明確にする」「理想の現実を目指して構成された具体的な行動計画」を指します。
進学を含めて、自分の人生設計をどう考えているのかということになります。
面接でキャリアプランの質問を受けたら?
面接でなぜ企業側が応募した人に、キャリアプランを質問しているのでしょうか?
「入社後にどうなりたいのか?」という質問に、新卒の頃は、企業のデータや特徴などをリサーチして回答する人もいます。
しかし、転職組になると、毎回似たような質問を受けているため、受け流すように部長や課長、マネージャー職を目指す等の回答をスラスラ口にするタイプの人もいます。
回答のポイント
企業側も離職率が高くなっている場合には、面接官が20代という会社が珍しくありません。
つまり、30代になると、会社によっては、自分よりも年下の人間がキャリアプランを質問してくることもあります。
つまり、その場で、落ち着いて、堂々と話ができることが重要です。
企業側にとっても、慎重に採用したいと思っている一方で、応募が来ない、反応がないという実態もあります。
失敗しやすい回答
キャリアプランをイメージするのは、自由です。
しかし、企業がその道を歩んでほしい人を採用したいのかどうかは不明です。
結果的に、「1年後」「3年後」等の具体的な数字を口にすることで、そのポストは空いていないと口にしにくい状況になってしまうこともあります。
結果的に、「いい人材なんだけど、そのポストは無理だからお断りしておこう」といった形で、企業側の都合を優先されることもあります。
キャリアプランの描き方
今の時代は、数年前と比較しても時代が変わっています。
具体的には、コロナ禍になってからとコロナ後でも環境は大きく変わりました。
では自分自身の将来はどう考えておくべきでしょうか?
自分を再分析する
人生とは、自分探しの旅に出ているのと同じ事だと私は考えています。
固定観念に縛られずに、まずどんな仕事でもやってみる!
中には、大嫌いだと思っていたことが、最も自分に適していたという人もいます。
反対に、大好きだと思って必死にその業種、職種に絞り込んでいたはずなのに、むいていないとアラサー、アラフォーになって気付いてしまう人もいます。
つまり、自分自身に何が向いているのかをこれまでの経験から考えることが大切です。
将来の具体化
漠然と、年収1000万円と言っている人はうまくいきません。
より具体的に、稼ぐ内訳を明確にしましょう。
月給は、40万円×12ヶ月=480万円
ボーナスは、月給×3ヶ月分=120万円
残りは、インセンティブで、夏と冬で200万円ずつ稼げるようにしよう。
このくらいのビジョンが描けないと、何を頑張ればいいのか見えてきません。
現状となりたい自分の差を知る
そもそも今自分自身がなりたい将来の自分になれるのか?
今の月給が20万円の人が月給40万円を狙うのは、かなり困難です。
一方で、資格手当やキャリアを活かせる同業他社であれば、3万円~5万円の月給アップは可能かもしれません。
このように、今の自分となりたい自分の現実の差を知ることも大切です。
現実を知ると、では何が必要なのかを客観的に観察することができます。
将来から逆算するのは危険です
先述の通り、この先はどんな変化があるかわかりません。
AIの進化、自動運転技術の発達など時代の流れが大きく変わる転換期はいつになるのかわかりません。
ですから、目標から逆算すると、大きな変化に対応しきれなくなることもあります。
まずは、今日、明日、今週1週間という目の前の時間をどう使うのかを考えましょう。
年代や職業別のキャリア形成術
年代によってもキャリアの考え方は変わります。
年代 | ポイント |
20代 | 周囲に称賛された経験、成功体験を軸にする |
30代 | リーダー経験など自分以外の人物の育成や教育の経験を成功体験とする |
40代 | マネジメント経験やディレクション経験など、社内だけではなく、社外の含めた交渉スキルや専門分野の知識、経験を活かす |
対象の枠が、個人から組織に広がっていく人は、将来も困らないです。
しかし、自分のことだけで精一杯になってしまっている人は、年齢が壁になってしまう可能性が高くなります。
職業別のキャリア
職種 | 強み |
エンジニア | 個人の成功体験、スピード感等からプロジェクトマネージャーなどの役職、役務 |
営業職 | 全国1位等の成功体験、自身の専門性を活かす分野の絞り込み |
看護、介護 | オペや集中治療室などスキルを求められる部署での業務から人材育成、責任者が業務の経験 |
など、IT分野、介護・福祉・医療、建設業、旅行業などでも、基本は同じです。
全ての業種、職種で個人から組織に目を向けた活動になった人は、商品が変わっても柔軟に対応しやすくなります。
しかし、その場の物理的なモノや「人の動き」「人間関係」に翻弄された人は、その後の人生でも自分に自信が持てない人生になります。
簡単に言えば、自分に自信がない人となってしまうのです。
キャリアプランを作るメリット
漠然と仕事をするよりもまずは自分が次に何をするべきかを決めることで、モチベーションアップにつながります。
仕事をやめようか迷うこともなくなります。
ダラダラ続けることもなくなります。
とにかく、ゴールを設定し、全力でその階段を駆け上がることで、次のステージが見えてきます。
キャリアプランを作る時の注意点
キャリアの棚卸等を行う際に、なりたい自分がわからない時、転職エージェントに相談してはいけない理由をご紹介します。
都合よくつかわれるリスク
転職エージェントやコンサルタントと呼ばれる仕事は、全て内勤営業職です。
簡単に言えば、法人の支払いが完了しなければ、成績として認められない仕事です。
自分のこともよくわからない人が、安易に自分のキャリアを相談すると、求人の中でも決済が早い会社を優先して紹介してくる会社が実際にあります。
特に、介護や看護の分野はこの動きがかなり顕著な会社がありますので注意が必要です。
以上が私自身が人事担当として、10年以上企業の中で活動し、フリーランスになるまでに辿ってきたキャリアの考え方になります。
私でよろしければ、あなたのキャリアの相談にも対応します。
費用はいただきません。
自分のことがわからなくなってきたという方はお気軽にご相談ください。