レーザー脱毛とは、レーザー光が特定の光に吸収されるという特性を用いた脱毛方法の一つです。
一般的には、固体レーザーが用いられています。
今回の記事では、医療レーザー脱毛の仕組みや効果、エステ光脱毛との違いについてご紹介します。
医療レーザー脱毛とは
医療レーザー脱毛とは、医療用の特殊なレーザーを肌に照射することで、毛が生えなくなるよう脱毛処理をする施術のこと。
医療レーザー脱毛の仕組み
医療レーザー脱毛の特徴をご紹介します。
メラニン色素に反応する波長のレーザーが使われています。
肌の表面に照射することで、毛包や毛にピンポイントで反応するのが特徴です。
医療レーザー脱毛は効果がない?(効かない)
体毛の状態によっては、効きにくい方もいらっしゃいます。
医療レーザー脱毛の効果がない方の特徴としては、金色の体毛や黒い肌の方には、レーザー脱毛があまりメジャーな脱毛方法ではありません。
黒い体毛と明るい肌の色という組み合わせの日本人のムダ毛との相性は良いです。
医療レーザーの効果が出るまで
医療レーザーを照射した際には以下のような流れで効果があらわれます。
- レーザーを照射する
- 毛穴に残った黒い毛に熱が吸収される
- 毛根に熱が集中する
- 毛穴の奥にある毛を生やす組織を破壊する
- 一度破壊されたら、毛は生まれません。
- 毛の根元が破壊されると1から2週間ほどで抜けてきます。
毛が生えなくなった毛穴が自然に引き締まることで、脱毛後にはすべすべの肌になったという実感が多くなります。
蓄熱式医療レーザー脱毛の仕組み
医療レーザー脱毛には、ショット式が中心でした。
しかし、最近エステサロンでも使用されている蓄熱式で脱毛するタイプもあります。
バルジ領域にダメージを与える
毛乳頭へ発毛を促す「バルジ領域の期間のはたらきが注目されています。
毛根ではなく、バルジ領域を破壊することで、永久脱毛ができるとわかったといわれています。
ショット式の場合は、バルジ領域と毛根を破壊します。
しかし、蓄熱式脱毛機は、バルジ領域のみを破壊するのが特徴です。
つまり、蓄熱式のほうが、強いエネルギーを必要としないため、じわじわと過熱するような脱毛になります。
レーザーの種類による反応の違い
レーザーには3つの種類があります。
ダイオードレーザー、アレキサンドライトレーザー、ヤグレーザーの3つです。
中でも、ダイオードレーザーは、アレキサンドライトレーザーと比較すると、メラニン吸収率が低い。
つまり、メラニンに反応しにくいのが特徴です。
毛周期と医療レーザー脱毛の仕組み
毛周期とは
毛周期とは、髪の毛や体毛の生え変わりのサイクルを意味します。
毛周期は、身体の部位によって異なります。
毛周期には、成長期、退行期、休止期の3つのサイクルがあります。
それぞれの特徴を簡単にまとめてご紹介します。
ヘアサイクルの時期 | 特徴 |
成長期 | 毛が伸びる時期 |
退行期 | 成長が衰えて抜けやすくなる時期 |
休止期 | 成長が止まり、毛が抜ける時期 |
では普段生えている毛は?と聞かれると、成長期と退行期の毛を見ているのです。
女性の場合、毛髪のヘアサイクルは4年から6年、脇は、2ヶ月程度でサイクルを一巡すると言われています。
医療レーザー脱毛の通院間隔を用意しているのは、毛周期のサイクルに合わせるという狙いもあります。
また、脇の場合、成長期と退行期の毛は、毛穴全体の3割から4割程度とされているため、1度で効果を感じられないのです。
医療レーザーで脱毛可能なのは成長期のみ
医療レーザーならいつ行っても効果がある。
一度生えてこなくなったら二度と生えてこない。
こんな期待をしている人は多いですが、実際には通院回数は決して少なくありません。
その理由は、医療レーザー脱毛の照射によって脱毛効果が実感できるのは、成長期のみだからです。
成長期の期間
ワキであれば、3ヶ月~5ヶ月で成長期を経て成長が止まります。
その後3~5ヶ月は退行期、休止期となります。
つまり、通い続けている間には、毎回違う成長期に対して、1回目を照射ししているような状態なのです。
医療レーザー脱毛とエステ脱毛の違い
エステ脱毛の方が、光脱毛の出力が弱い機器を使用します。
しかし、医療レーザー脱毛の出力が強いから効果があるということではありません。
問題は、成長期の毛に反応するかどうかです。
エステサロンでも効果を実感できる
メンズのヒゲ脱毛でもVIOの脱毛でも基本的には回数を消化することで、効果を実感できるのはなぜでしょうか?
それは、エステサロンでも蓄熱式脱毛機を採用しているからです。
トラブルを招くような出力を使用しない
医療レーザー脱毛の施術を受けた経験がありますが、術後にはひどい肌荒れに毎回悩まされました。
出力を上げることで短期で効果を実感できると勘違いしているのです。
結果的に、成長期にしか反応しないため、10回から20回通っても普通にひげは生えてきました。
つまり、トラブルの対処という意味では、低出力でも冷却装置などを使用して、安全に使用することで、効果を実感できる可能性があります。
医療脱毛は本当に必要なのかを今一度じっくり考えてみることをおすすめします。