- キャリア採用って求人を見たけれど、何のこと?
- 中途採用と何か違いがあるのかな?
- 自分の場合には、キャリア採用に応募しても大丈夫かな?
転職活動をする際、中途採用や第二新卒など自分の立場に合わせて探し方も少しずつ変化します。
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今回の記事では、キャリア採用の意味や中途採用との違いをわかりやすく解説します。
今から転職活動をする人向けに、自分がどんな求人を探せばいいのかもご案内しています。
キャリア採用とは?
キャリア採用は、企業が経験豊富な候補者を求めて行う採用の方法です。
キャリア採用の特徴
個人の職務経験や専門知識、スキルに重点を置いています。
長期的なキャリアの積み重ねを評価する採用方法です。
キャリア採用は、企業が組織の成果を向上させるために、高いレベルの専門知識やリーダーシップ能力を持つ人材を採用する際に使用されます。
キャリア採用をしている理由
企業がキャリア採用を行う理由はいくつかあります。
主な理由は以下の通りです。
高いパフォーマンスの期待
キャリア採用では、経験豊富な候補者が求められるため、即戦力としての期待が高まります。
人材育成をしている余裕がない企業が増えています。
人手不足が深刻化し、女性は結婚や妊娠による寿退社となるとブランクが発生します。
少人数で事業拡大をしようとすれば、当然スキルのある人材を求める環境になります。
こうした時に、今いるスタッフよりも経験が豊富なベテランの採用を目指す企業が増えています。
リーダーシップと経営能力の重視
企業が経験豊富な候補者を求める背景には、
リーダーシップポジション
経営層への候補
等を求めています。
つまり、組織の成長や戦略の推進を図ろうとします。
市場競争力の獲得
キャリア採用によって、他社との差別化や競争力の向上を図ることができます。
キャリア採用が多い職種
キャリア採用が多い職種は業界や企業によって異なりますが、以下の職種でよく見られます。
経営幹部や管理職
企業の経営戦略を推進する役職
部門のマネージャー
など、リーダーシップと経営能力が求められる職種での求人が目立ちます。
コンサルタントやアドバイザー
離職率の高いキャリアコンサルタント等ではなく、専門的な知識や経験が求められるコンサルタントやアドバイザー業務においては、現場の経験者が求められます。
エンジニアやIT関連職
技術的なスキルや専門知識が必要なエンジニアやIT関連職の職種。
マーケティングや営業職
市場分析や戦略立案を立てられる人材。
営業活動
など、ビジネススキルが求められる職種。
キャリア採用のメリット
キャリア採用は、企業にとって以下のようなメリットがあります。
即戦力の採用
経験豊富な候補者を採用することで、早期から成果を上げることが期待できます。
リーダーシップの確保
経験豊富な候補者をリーダーシップポジションに配置することで、組織の指導者を確保できます。
高い専門知識とスキル
企業には業界や専門分野の知識とスキルが集まるため、競争力の強化が見込まれます。
キャリア採用のデメリット
キャリア採用には以下のようなデメリットがあります。
新たな視点や若手の活性化の阻害
キャリア採用によって、既存の業界や企業の慣習に固執することがあります。
キャリアはあるのですが、古い考え方から新たな視点に切り替えるのが苦手な方もいらっしゃいます。
そうなると、若手の育成が十分に行われない場合があります。
組織文化への適応の難しさ
経験豊富な候補者は、過去の経験や文化に根付いていることが多くなります。
結果的に、組織の文化や価値観との適合性に課題が生じる場合があります。
キャリア採用と中途採用の違い
キャリア採用と中途採用は異なる採用方法です。以下にその違いを示します。
キャリア採用 | 経験豊富な候補者を求め、キャリアの積み重ねや専門知識、スキルを重視する採用方法。 |
中途採用 | 既に他の企業で経験を積んだ候補者を採用する方法であり、経歴やスキルのマッチングが主な要素となります。 |
つまり、より「経験」と「候補者」というキーワードに力を入れているかどうかを見るとわかりやすいです。
キャリア採用による転職活動がオススメの人の特徴
キャリア採用による転職活動がオススメな人の特徴は以下の通りです。
長期的なキャリアの積み重ねがある人
経験豊富で、過去のキャリアを活かして成果を出せる人。
専門的な知識やスキルを持つ人
特定の分野で高い専門知識やスキルを持っている人。
どちらかに当てはまる場合には、中途採用よりも「キャリア」というキーワードを含めて検索するとよい条件での求人を見つけられるかもしれません。
キャリア採用による転職活動をおすすめしない人の特徴
キャリア採用による転職活動をしても、採用されない、落とされやすい人の特徴は以下の通りです。
経験不足や未熟な人
キャリア採用は経験を重視するため、1年から3年程度では、経験があるというだけで、求めているスキルや専門知識にはたどり着いていないというケースもあります。
未熟な人には適していない場合があります。
柔軟性や変革力に欠ける人
既存の経験やスキルに固執する傾向がありませんか?
柔軟性や変革力を求められる環境には向かないと思っている人は、採用されてもすぐにその会社をやめたくなる可能性があります。
自分の経験や専門知識はどの程度の市場価値があるのかわからないという方も増えています。
わかりやすいのは、5年以上同じ仕事をただこなしていたのではなく、リーダーとしてチームをまとめたり、組織のプロジェクトの立ち上げメンバーとして参画し、成果とその後の検証まで行っているのかが一つの分岐点になると思います。
検証と修正ができなければ、専門知識があるとは言い切れません。
早期に課題を明確にした上で、その対処法や手順、順次必要な指示を出せる。
ここまでの仕事を誰の手も借りず、一人でこなせる人は、中途ではない道を進むことを検討してはいかがでしょうか?